暴食の襲来
俺たちはワイマカシへと向かっている。今はミレスターの上空を飛んでいるところだ。
この世界の地図は北にウイーラド、南にダスミードリ、西にライバーラ、東にワイマカシがあり
ライバーラとダスミードリの間にレホマリアがあるのだ。そしてダスミードリとワイマカシの間にミレスターがあるのだ。ワイマカシとミレスターは近いと思うが結構遠いのである。ミレスターにある城はダスミードリ寄りにあるのでそこから歩いてワイマカシへと行くには1週間ぐらいかかるらしい。なので俺たちは竜?にのりワイマカシへ行くのだ。
「マスターそろそろワイマカシにつきますよ。どこにおりますか?」
「そうだな。じゃあ竜の住処の近くにおりてくれ」
「わかりました。」
そして俺たちは竜の住処に降り立った。チーラたちは女王からもらった水晶に竜を入れた。入れたといっても水晶に吸い込ませたといった方が良いだろうか?いうなれば竜を分子レベルまでバラバラにして水晶の中にいれたというところだ。さて俺もライシャを水晶に入れるとするか
「ライシャ。お前も水晶に入れ」
「お言葉ですがマスター。私は人の姿にもなれるので場所は取りませんから入れなくてもいいと思います」
「そうか。ならいいが。そのかわり剣を装備しておけよ。なんかあった時のためにな」
「わかりました。マスター。私だって冒険者ですから」
そう。ライシャは冒険者だったのだ。というものチーラがカーノタさんに「大魔の竜のライシャちゃんに冒険者登録をしてもらえないかな?」とメールを送っていたのだ。帰ってきた返信はこうだった。「はい。チーラ様の頼みなら何でもお聞きいたします。ですがライシャという方の写真を見せていたたきたいのですが」と来たので俺は「メールで見せるより俺たちが行ってくるよ」といい俺とライシャは魔法でレニャール本部に行きカーノタさんにライシャの冒険者登録をしてもらったのだ。その時のライシャはとてもうれしそうだった。
で俺たちはまず竜の住処に入ろうとしたとき…
「あなたたちは誰?もしかしぃーてわたしの邪魔をするものかシーラ?」
何だこの変な言葉をしゃべる人は?それととてつもないオーラを感じる。まさかこいつが…
「あなたはいったい何者ですか?あと今邪魔と言いましたね。その言葉はマスターに向けていっったことですか?」
「マスター?っていうのは誰なのかしら?」
「このお方です」
ライシャが何か交戦モードに入ってるような気がする。しかもライシャのマスターが俺だと敵にばらしたしさ。
「あらそうなのね。そきょーにいる人間があなたのマスターなのね。じゃあわたしにとっては邪魔な存在ですね」
「マスターになんてひどいことを言うんですか!あなたはこのライシャが滅ぼします。」
おっとライシャが剣を取り出した。どうやら本気らしいな。
「あなた面白いワネ。じゃあ相手してあげましょうかネ」
え?あの敵も武器を取り出した!あれって剣か?ライシャ大丈夫かな?
「ライシャ。行けるか?」
「マスター。もちろん平気です。見ててください私の姿を」
「おう。期待してる」
「はい!。 さて消えてください あなたは私によって滅ぼされます」
「面白いことイウノネ。でも残念ネ」
「うっ。なんで私がやられたの?」
「ライシャ!」
「残念だったワネ。masterさん。この子は破壊されマシタ。あら?なんでこの子の死体が消えていくのかしら?」
「教えてやるわけないだろう。暴食!」
「あら?わたしのこと知ってたのね。意外だわ。そうわたしは暴食の使い。またの名をベルミフェブというの。覚えてチョウダイネ」
「覚えるわけないだろうが。テミスすまんがこの水晶預かってくれないか?」
「大魔様わかりました。この命に代えてでもお守りします」
「すまない。あと皆は竜の住処に入っててくれ。終わったら俺も行くから」
「わかりました。」
俺は皆が竜の住処に入ったことを確認した。そして剣をだし敵に向けた。
「あら?どういうつもりかしら?」
「わかるだろうよベルミフェブ。俺のライシャを倒してくれたことのお礼だ。」
「あら。お礼なんて嬉しいワネ。どんなお礼かしら?」
「これさ。」
「あっ。くっ。あなた何をしたの?わたしの手がきえてるんですけど?」
「はぁ~説明しないとわからないか。教えてやるよ。お前の手はこの世界から消滅した。どうだ?コレで分かったかな?」
「成程ね。あなた魔法使いなのね。」
「ふっ。間違いではないが今は竜騎士さ。」
「竜騎士?何それ?面白い名前ねあなたにぴったりじゃない」
「竜を倒す騎士のことでしょ?」
「いや違う。闇を切るものさ。お前らみたいなものをな。100剣」
「何かしら?この剣の数は?」
「俺が出したものさ。お前を滅ぼすためにな。火炎爆銀射」
「あー。何よこれ?わたしのからだが消えていくー。はぁはぁ。ギリギリの所だったわ。あなたの魔法って強いのね。あなたいったい何者なの?」
「節制、純潔、寛容、忍耐、勤勉、感謝、謙虚 の名を持つ者たちのボスであり神の弟子でもある者それが俺。戸島 大魔さ」
「あなたもしかしてわたしたち大罪と真逆の存在を生み出したものなの?」
「いや俺ではなく俺の先祖が生み出したものだ。」
「まさかあなたは美徳の存在なの?」
「いってしまえばそうかもな。今俺の配下は3人だ。」
「ほかの三人はどこ行ったのよ?」
「奴らは今どこか別の世界にいると思うぞ。俺は美徳の使いたちの統括能力を持っているだけで奴らの居場所は知らないんだよ。そうか。お前は暴食の使いと言っていたな。じゃああいつと知り合いなんじゃないか?節制と」
「節制ですって?あいつとは知り合いですけど私の敵ではないわ。まぁ奴がわたしにむかってこないのでありがたいですけどね。それよりあなたのことは覚えといてあげる。またね」
ふっ。へんなやつだったな。あいつらも元気にしてるかな?俺の祖先が大罪に抗うため作り出したもの。そいつらが美徳の使いなんだよな。また会えるといいけどな。
大魔なんだかすごいやつだったんですね。まさか美徳の使いという者たちを作った子孫だったとは
そうそう。ライシャは大丈夫なんでしょうか?まぁそれもむくめて次回もお楽しみに‼!!




