テミスと大魔
俺は夢を見ていた。むかーしの夢だ。今俺はテミスの隣にいる。テミスはどうやら起きたようだ
そして俺もいつの間にか起きていた。
「おはようございます。大魔様。先ほどはご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。」
「ああおはよう。別にいいさ。俺は気にしてないからさ。ていうか感謝してるぐらいだよ」
「ほんとうですか?そっそれならよかったです。 それで大魔様。大魔様は先ほど寝てましたよねもし夢を見たなら教えてください。」
え?俺の夢?まぁいいか。心配かけたもんなテミスには。
「俺の見た夢か? 俺がみたのは小学生のころ公園に遊びに行ったとき会った少女のことかな?」
「大魔様もそんな夢をご覧になられるのですね」
「まぁな。で テミスはなんか夢見たか?」
「はい!私は知らないところに迷い込んだ時の夢を見ました。」
「そうかテミスはどこかに迷い込んだことがあるのか?」
「はい。恥ずかしながら…。でもその時私にとっても優しくしてくれた方がいるんですよ。私はその時の夢を見てました」
「そうかそれは良かったな。そういえば俺昔迷子になっている子に教えてあげてことあったな。確かその子の名前は…」
「空だったかな?」
「そうなんですか!大魔様はさすがです。私を助けてくださった方は確か… 大魔師匠でした」
え?大魔?って俺の名前だけど?しかも俺を師匠呼びするのは昔一人いたぐらいだし、もしかして俺が助けたのってテミスなのか?
「なぁテミス」
「はい 何でしょうか?」
「その大魔師匠ってどんな人だった?」
「その方はワッペンというものをつけていて妹さんもいました。私が教えていただいたのは魔法というものでした。さらには私に名前をもらったんですよ 名前は霊野 空でした。 って大魔様先ほど大魔様が申していた名前は何と言っておりましたか?」
「ああ。あれは空だ。」
「空。まさか大魔様が私の師匠なのですか?」
「きっとそうだろう。なんせ俺と同じ名前の大魔だからな」
「そうでしたか!大魔様が大魔師匠だったとは驚きです!」
「そうだな。まさかこんな形でまた会うとはな。改めて久しぶりだな 空いやテミス」
「はいそうですね大魔師匠いいえ大魔様」
「ところで大魔様」
「ん?どうかしたかテミス?」
「なぜ大魔様はこんな世界にいるのですか?大魔様は魔法使いというものですよね。なのになぜこの魔法のない世界に?」
「実はなこんなことがあったんだ。俺はここに来る前街中をパトロールしてたんだ。その時に何かが開いた感じがしてな、で俺がそこに行くといつの間にかこの世界に来てたというわけだ。」
「そうだったんですか。大魔様、もしかして転移というやつですか?」
「何でそれは?」
「え?知らないのですか?例えば大罪の使いの方たちはこの世界に来てますよね。それが転移なのです。詳しく言うとある場所から呼び出されたり、急に別の場所へ行くことなのです。多分ですけど。お分かりいただけましたか?」
「ああすごくわかった。成程俺は転移させられたのか。あっそうだテミス。このことは黙っといてもらえるかな?」
「大魔様がこの世界の人ではないことですか?」
「ああそうだ。」
「わかりました。私もこの世界にひとじゃないらしいので黙っておきます」
「どういうこと?テミスってこの世界の人じゃないの?」
「はい。私にはこの世界や大魔様のいた世界とは違うエネルギーみたいなものが流れてるんですなので私はこの世界の人じゃないということがわかるんです。このことは内緒ですからね」
「ああ分かってるさ。もちろんほかの奴には言わないさ」
*
ここはイクサクイーが侵略した世界。そこはイクサクイーの拠点みたいになってました。そこにあるお城にはイクサクイーのトップがいたのです。そのものは基本的に影と呼ばれています。
「我らが主よ竜のいる世界に送りこんだ兵士が自ら召喚した大罪の使いに滅ぼされています。このままでは侵略は不可能です。」
「そう焦るな大佐よ。我々の目的は達成する。そして私の魂も救われる。」
「失礼ながらそれはどういう意味ですか?」
影は立ち上がる
「お主も知っているだろうあの世界には竜級の魔物を倒した若者がいることを」
「はい。それは知っていますがあなた様とどのような関係があるのですか?」
「あの者たちは竜魂というものを集めているのだ。きっと今はすべての竜魂を集め終わったとおもうが何もおきてないであろう。竜魂を目覚めさせるには人の魂が1兆個必要なのだよ。だがそれを成し遂げるのは不可能である。でも神の魂であれば1億必要なのだ」
「まさか主は竜魂を目覚めさせるためだけにあの世界を侵略しているのですか?」
「いやそれは違うな。私の目的はあの世界を奈落の底に沈めてやろうと思っているのだよ」
「なぜそこまでする必要があるのですか?あの世界も我らのコレクションにすればいいはずなのになぜ?」
「あの世界は私の生まれた世界なのでな」
「成程。そういう事でしたか。陛下はあのせかいの恨みを持っておられるのですね。だから陛下はあの世界を破壊しようとしているのですね」
「よくわかったな。さすがは大佐であるな。」
「ありがたきお言葉」
「それでは一刻も早くあの世界を沈めたまえ」
「了解しました。」
*
大魔はとうとう自分がこの世界の出身ではないことをいいましたね。しかもテミスもちがったとは驚きです。二人はどうなるのか? 次回もお楽しみに‼!




