始まったね雑談会
え~っとこのプラグをこっちにつけて音量はこれぐらいかな?よし、あとはスピーカに接続してよし!これで完成。
「あ、どうも。戸島殿。我々そっち方面は皆無なのでありがたいです」
「お役に立てたのなら何よりです。」
そのあと俺は音がちゃんと伝わるか調べオッケーだったので楽屋なるものに行きそこで始まるまで出されたお茶などを飲んだ。
「魔帝いる?」
「いるぞ~!何の用だベニシャ」
「あ、よかった。えっとね司会者を紹介しようと思ってね。ほら早く来て」
「すみませんベニシャ様」
司会者になった魔族は俺のほうに来てしゃがみ挨拶をした。
「初めまして戸島 大魔様いいえ魔帝様とお呼びした方がいいでしょうか?」
「どちらでもよいです」
「では戸島帝で。」
「あ、はい」
初めて聞いた。俺帝王じゃないけどまぁいいか。それより名前を聞かないと。
「ではあいさつに移らせていただきます。こほん俺は元魔王部隊で雷魔族のラカピ・アルエムスと申します。名前が言いにくいことについていがいの質問でしたら受け付けます。何か質問ございますか?」
「いえ、ありません大丈夫です」
「そうですか。挨拶もしたことですし俺と共に何か話しましょう!」
「いいですね!やりましょう。ラカピさん!」
俺とラピカさんはそのあと楽屋で2,30分話した。
なんでそんなに時間があったかというと観客の入場時間である。話し始めてから10分後に入場が開始し手荷物チェックを済ませた後観客は席に座った。
ちなみにこのステージがある場所。雨が降っても平気なように魔法でバリアがついている。言ってしまえばドームだね。
「そろそろですね。戸島帝」
「ですね。」
そんなことを話しているとアナウンスがかかった。
『まもなく戸島 大魔様の雑談会を開始します。』
「「楽しみ」」「わくわく」「ついにあの方がこの世界に!!」
なんか騒がしいな。さて行くか。
「あ、戸島帝まだですよ。まずは俺が出てそこから呼びます。あ、ぜひ魔法を使って登場してください」
「わかりました」
ラカピさんは楽屋からステージに行った。
俺は一応千里眼で状況を見ておく。するとラカピさんは手持ちマイクではなく耳にかける式のマイクをつけていた。
『皆さ~ん!こんにちは。どうも現魔族長のベニシャ様の直属の部下で今回司会を務めさせていただくラカピ・アルエムスと申します。よろしく!』
「「「「おお~!」」」」
『さてみなさんあの方と会えるのが楽しみ過ぎて魔法放とうとしていませんか?俺はそう思ったので紹介しましょう。戸島 大魔様で~~~~すぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ』
ラカピさんは巻き舌みたいなことをした。
さて行くか。
俺は楽屋を出てステージに行こうとしたがやめて瞬間移動を使い観客席の一番後ろに行った。
『あれ?戸島殿?どこですか?もしかして客席の後ろに……………?』
マジか~バレた。それだけじゃなくてspotlightみたいなのも出てきた。演出がすごい。
「そうだぞ。俺はここにいる」
「「「「「「「「キャー!戸島様!かっこいい!魔力すごい!」」」」」」」」
思ってた以上に歓声がすごい。なぜだ?ああ、そういうパティーンねって来るかと思ったらさこれだよ。なぁどう思う?
『戸島殿すみませんがこちらに来て下さい』
「わかりました。」
俺は優雅に歩いて行きステージに司会者がいるところの後ろにある椅子とは違うところに座った。
つまりはステージには椅子が二つあって観客席のほうから見て右側には俺がいて左側の椅子には司会者が座っている。
『それでは雑談会を始めます。ではまず戸島殿自己紹介をお願いできますか?』
『わかりました』
俺は椅子の隣に置いてあったマイクを取り立ち上がって自己紹介をした。
『皆さん知ってるかもしれませんが俺は戸島 大魔です。よろしくお願いします」
「「「「キャー!」」」」「「「「かっこいい~!」」」」
またすごい歓声。すげーな。魔族
『ありがとうございます戸島様それでは雑談会を始めさせていただきます。まずは皆さんからいただいた質問に答えていきましょう!』
まじか。質問を募集していたのか。
『それでは最初の質問です。「戸島様初めまして。質問です。好きな果物は何ですか?」とのことです。戸島様?どうですか?』
すきな果物か。そうだなあれだな。
『そうですね俺が好きな果物はリンゴですね』
『へぇ~リンゴなんですか。いいですね。どこで食べましたか?』
『そうですね、仲間と冒険してるときお食事処で食べましたね。その時おいし~~~となってそこから好きになりました。あとアップルパイって知ってますか?』
聞いてみた。アップルパイについて。この世界にアップルパイがあるのかどうか。
『アップルパイですか。俺は聞いたことありませんね。最近目覚めたばっかりなので』
『そうですか。会場も皆さんはどうですか?』
そう聞いてみた。参加型雑談会にしたかったしさ。
すると一人の女性が手をげた。
『あ、そこの方どうぞ』
「は~い」
ベニシャやないかい。おいベニシャ何参加しとるんじゃい。しかも真ん中の席。俺が思う一番いい席じゃないかい。しかし今の今まで気づかなかった俺も俺だが………
「アップルパイですよね?それは魔界の中心都市にあるお店に売っていますよ。ですが全然人気がないんですよね。誰かが宣伝してくれればいいのに………」
ベニシャは商売上手だね。話しながらこちらをチラチラ見てる。君の言いたいことはわかるぞ。俺に宣伝してほしいんだろう?いいだろう。やってやろうじゃないか。
『すみませんラカピさんアップルパイをここにデリバリーしてもらえませんか?』
すると彼は一瞬だまり通信魔法らしきものを起動し許可を取った。
『今これを運営してるやつに連絡したんですがおっけ~でしたよ。10分ぐらいお待ちいただければ来ます』
『そうですか。ありがとうございます!』
『はい、では次の質問に行きますね』
『はい!』
まだまだ雑談会は続きそうだ。いつ終わるのかな?それといつの間にかベニシャが座ってるし。
魔界で大魔の雑談会がスタートしました。これは関係者情報なんですが客はなんとニ万人来たそうです。すごくないですか?ニ万人ですよ。いやすくないかな?どうなのかな~。それと大魔はリンゴが好きらしいですね。その時観客はそれをメモっていました。リンゴは魔界の特産物になりそうですね。次回とその次も雑談会になるかもしれません。
では次回もお楽しみに!!!!




