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田植えをしましょう

あ~なんか疲れたな。最近なんか知らないけど疲れるんだよ。もしかして魔力足りてないとか?いやいやそれはないよね?ない、よね?……………うん、たりてた。よかった。魔力がどれぐらいあるかを調べてみたら十分すぎるほどあった。


「大魔さん?大丈夫ですか?お疲れのようですがどうかされたんですか?」


「ん?ああ、なんか最近いろんなことがあって疲れたんだよ。で、まさか和巫帆(わみほ)さんにばれるなんてな」


「そうでしたか。大魔さん今日はのんびりしてくださいね」


「ああ、ありがとう」


 和巫帆さんは俺が使っている部屋に体を支えながらいき俺が布団に寝ると耳元でつぶやいた。


「大魔さん、もう動いちゃだめですよ」


「わかった」


 すっごいかわいい声で耳に息が当たっている。なんだろう?ここは天界かな?いやそれだと俺死んでるか。

 俺はそのまま寝てしまった。


「お疲れ様です大魔さん、いつもいつもありがとうございます。」


 ん?和巫帆さんが俺に何か言ってたような?


                 *

「ばあさんこの子戸島さんの話じゃと成長が早いだけらしいぞ」


「そうでしたか。何にもなくて安心しました。その子私に抱かせてください」


「ああ、よいぞ」


 竹取のプロはばあさんに抱いていた子を渡した。その子は楽しそうにキャッキャと言っていた。


「どうしたの?楽しそうだね。」


 ばあさんは小さい子を抱き頭をなでている。すると小さい子はニコーっと笑いしゃべった。


「たのちい!」


「お!またしゃべったぞばぁさん」


「そうですね。しゃべりましたね」


 小さい子はまたしゃべった。思念通信ではなく声帯を使ってしゃべった。


「ん?ばあさんこの子おなかすいてそうじゃぞ」


「そうですね。ちょっと待っててくださいね今食べられるものを用意しますんで」


 ばあさんは台所に行き小さい子でも食べれる料理を取ってきた。


「は~いお待たせしました。これをお食べ」


「ありがとう!」


 小さい子はばあさんからおいしそうな料理を受け取りあ~んと大きく口を開けて食べた。


「キャー!」


「おいしそうに食べてるのう。」


「そうですね」


 小さい子は楽しそうに、おいしそうに料理を食べた。そのあとはあくびし寝たのだった。


                     *


 ん?ふぁああ。よく寝た。っていうかもう朝やん!あれ?俺が寝たのが午後6時ごろでしょ?え~なんで俺そんなに寝てたの?え~マジか。


「あ、大魔さん起きましたか?夕食の時間に呼んでも起きないのでそのまま寝かしておきました。」


「ありがとうございます。おかげでのんびり過ごすことができました。」


「そうですか。それはよかったです。」


「お、戸島殿起きましたか。よかったです」


位高(やごと)さんおはようございます。せっかくですので何か手伝うことありませんか?」


 ずっと寝てたから聞いてみた。すると位高さんは何秒か考え結果を出した。


「う~んじゃあね今日畑仕事をしようとしてたんだよ。ちょうどよかった。じゃあそれを手伝ってくれないかな?」


「わかりました」


「あ、それと術は無しだよ。畑仕事は自分の体力だけで行った方がいいからね。」


「はい、わかりました」


 位高さんは一回部屋に戻り汚れてもいい服に着替え俺と共に位高の家の後ろにある畑へと向かった。


「ようこそ位高の家の畑へ。君にはあそことあそこの田を耕してもらうよ。最近そこにあった野菜を取ってね新しいのを植えるために耕そうと思っていたんだよ。頼めるかな?」


「わかりました。え~っとどうやって耕せばいいんですか?」


「あ、ごめんね渡すの忘れてた。はいこれ桑とかその他が入ってるから」


 位高さんは俺に足から腰の上ぐらいまである大きな縦長の袋を渡した。

 なんだろうこれ?開けてみようっと。あ、これあれだ耕すための道具たちだ。これで耕せということですね。了解しました。

 俺は中から耕すための道具を取り出し少し腰を落とし田を耕し始めた。

 よいしょ。よいしょ。結構これ大変だな腰に来る作業だな。位高さんはどうかな?

 !え、すごもう向こうまでやってるし5分前まで俺の近くにいたのに。さすがだな。見習わなきゃいけないかもしれない。いや、見習おうっと。

 

「戸島殿無駄口をたたいている暇があるなら手を動かしてください!」


「あ、すみません」

 

 バレてた。別に喋ってはないけど。とりあえずしゃべらず畑を耕すか。

 それから10分後指定させた場所を耕すことに成功した。


「ふ~。位高さん!終わりましたよ」


「お疲れ様です戸島殿。では10分休憩した後今度は田植えをしてください。種はここにありますんで。あ、それと種と種の間隔は3.3寸でお願いします」


「あ、はい。わかりました。」


 俺たちは持ってきたおにぎりと飲み物を食した後俺たちは田植えの作業を始めた。


「さぁ戸島殿田植えを始めましょうか」


「ですね」


 俺たちは持ち場に戻り丁寧に種を植え始めた。

 おいしょ。ポイサッサ。

 ん?何やってるって?おりゃあもちろん田植えに決まってるじゃん。右手の人差し指と中指で土に穴をあけてそこに種を入れて上から土をかぶせてるんだよ。それだけだよ?

 ん?地味だって?地味じゃないよ。これが大事なんだよ。この丁寧さこそがおいしい野菜を作るための栄養なのだ。

 それから20分後俺たちは田植えを終え位高さんと合流した。


「戸島殿、そちらも田植えが終わったようですね。では帰りましょうか」


「ですね。そういえばこの野菜たちって位高家だけで使ってるんですか?」


「いいえ、半分は私たちで使いあと半分は国に渡すんですよ」


「なるほど。了解しました」


 そして俺たちは屋敷のほうに帰った。

 大魔お疲れ様です。いや~でも12時間ぐらい寝たので良きだと思いますよ。で、そのあと彼は和巫帆さんのお父さんと一緒に田植えを行いました。機械がない世界なので人力で広い田を耕すのは大変ですね。

 さて次はまた小さい子が活躍?成長?すると思います。そろそろ小さい子を中くらいの子にして名前を付けないと。

 では次回もお楽しみに!!!!

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