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竹をかるのだ!

おはよう!いい朝だね。ん?夕食はどうなったって?もちろん食べたよおいしい夕食。

 別に話さなくてよくない?ちゅうわけで話さないよ。よろしくね。

 さ~て何しようかな?散歩?ストレッチ?もう一度寝る?瞑想?竹でもかってくる?よ~し竹取でもするか。


「大魔さん斧を持っていますがどこか行かれるんですか?」


「ん?ああ、竹でもかってこようかなと思ってさ。」


「そうなんですか。行ってらっしゃいませ。あと竹取のプロがいらっしゃると思うので仲良くなると得ですよ?」


「そうなのか。わかった。ありがとう」


 竹取のプロ?誰だろう?楽しみだな。

 俺は位高(やごと)の家の扉を開け外に出て走るのを手助けしてくれる魔法をきどうし走って遠くのほうにある森に行った。


「うわ~ここが森か。すごい広いな。お城が建てられそうだよ。」


「見ない顔だな。それとお城が作れそうという表現つまりこの森を切るということか?」


「いえ、そんなつもりはありません。ってどなたですか?」


 独り言をつぶやいていたら後ろから声をかけられた。誰だろう?斧を持ったこのおじさん。


「わしのことか、わしは竹取のプロである!名前はない!」


「え?」


「え?とはなんじゃ。そういうもんじゃよ。お前は名前あるのか?」


 名前ないとかありえるの?いやでも昔はなかったとか聞いた気がする……

 聞かれたのでとりあえず答えておこう。


「はい、ありますが………」


「な、なんと!名前があるのか。もしやお主位の高い者か?」


「高くはありませんが位高家の人が知り合いですよ」


「なんと!あいつと知り合いなのか。」


 え?竹取のプロさんまさか和巫帆さんのお父さんと知り合いなの?わぉ!すごい


「はい、位高家の当主さんと知り合いです。」


「おお、そうか。素晴らしいな。それで君は竹をかりに来たのだろう?竹取はつらいぞじゃからわしが教えてやろう」


「あ、ありがとうございます」


 やった。自分で適当にやろうと思っていたのに教えてくれるなんてありがたい。


「それではまずこれの使い方じゃ。わしらが持ってる斧を使い方はこう持つんじゃ」


 竹取のプロさんに俺は斧の持ち方を教えてもらいそのあとどうやって切るかをおしえてもらい竹取のプロは「わしはあっちでかってくるから」と言って行ってしまった。

 一人か。一人になるとなんか寂しな。


「ふ~ふふ~ん。楽しいな。竹を切るのって楽しんだね。」


 切った竹をさらに切って縦方向に切ってみると一気に消えた。昔国立の図書館で古代の文献を見て「破竹の勢い」とかいうのがあった気がするんだよな。まぁ覚えてたら今度調べればいいか。

 それからしばらくすると竹取のプロさんがやってきた。

 あれ?なんか竹取のプロさんが持ってる。眩しいなんか眩しい。


「あの~それなんですか?」


「ああ、これ?実は竹が光っていたから竹を割ったら出てきたんじゃよ。かわいいじゃろ?」


「かわいいですね。ん?その子って人間ですか?」


「人間じゃと思うのだがなんか苦しそうでな。助けてもらえぬか?」


 ほんとだ、いわれてみればなんか苦しそう。よしこういう時は俺の魔法の出番だな


「わかりました。失礼します。」


 俺は竹取のプロさんから苦しそうな子を預かると状態調査魔法をかけた。

 まじか、この子栄養失調になってる。かわいそうに。よし!強回復魔法を使うか。

 すると苦しそうな子はどんどん元気になっていき俺と竹取のプロさんの顔を見た。


「元気になりましたよ。この子。で、どうされるんですか?」


「そうじゃな、あのまま置いておいたら妖や肉食獣に食べれれてしまうかもしれん。じゃからばあさんと話し合ってこの子を引き取りことにしようと思うんじゃがわしはこの子が具合が悪くても治すすべがないからお主に頼んでもいいかのう?」


 俺もしかして頼られてる?まぁ頼られたなら答えてあげなきゃね。


「はい、いいですよ。もし何かあったら位高の家に来てください。実は俺どこから来たのかわからなくてわかるまで位高の家に居候してるんですよ」


「そうじゃったのか、苦労してるんじゃな」


「はい」


 それからたわいない話をして俺たちは分かれた。

 いっぱい竹も切れたしそろそろ帰るか。


「ルンルル~ン楽しかったな~。これから何しようかな?」


「あ、戸島様!こちらにいらっしゃいましたか。」


 ?誰の声?どこかで聞いたことがる声だな。

 振り返るとそこには主君さんの補佐官がいた。


「あれ?補佐官さんどうされたんですか?そんなに慌てて」


 補佐官さんははぁはぁと荒い息を立てていた。あれ?履き物破れてない?


「じ、じつは主君が未来予知をしまして絶世の美女がこの地におり立ったようなんです。で、戸島様を連れてきてくれとおっしゃり私が塔を出ようとした途端空から何者かが現れて「あなたは害悪とみなされました故に殺します」と告げ塔内が混乱しているんです。そのため私は戸島様を呼んだんです。あ、ただ来たわけではなく少し戦ってここに来たんですよ。」


「そうだったんですか?いろいろと聞きたいことがあるので塔に行ってもいいですか?」


「もちろんですよそのために探したんですから」


「そうでしたか。ではまいりましょう。あ、でもその前に履き物を直しますね。履き物を渡してください」


「え?直せるんですか?」


「はい」


 補佐官さんは俺に履き物を渡し「本当に直せるの?」という目で見ている。

 直せるに決まってるじゃないか。俺はさっき栄養失調の子を癒したばっかだぜ。さ~てやりますか。創造魔法中発動!この時代の履物の素材を解明。コンプリート!


「できました」


「あ、ほんとに直ってる。ありがとうございます。じゃあ行きましょう」

 

 そして俺たちは大変なことになってるであろう主君さんの塔に向かった。


大魔は朝は有意義な時間を過ごしましたが後半は大変な事態が起こりました。で、わかる人にはわかると思いますが題名にもなってる「竹」はあれです。前どこかで書いた物語の中の物語です。

 そして主君さんが襲われました。誰が襲ったのかな?気になるね。

 で、竹取のプロさんが赤ちゃんを拾いました。この子はあと後キーキャラになります。これはネタバレです。

 では次回もお楽しみに!!!!

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