ボクとアホの異世界更新 プロローグ
「こんなの聞いてねぇ──────っっ!!!!」
───セリーナ学院。それは、"とある才能"を持った高校生達が集る所。
果てしなく難し過ぎるが故に売れなくなり販売中止になったゲーム。打切りになって終ったマンガ。それとなく執筆し、先が思い付かず棚の奥底に仕舞われ忘れ去られた執筆途中の小説。
そう言ったある筈なのに存在しない、そんな物語の中に入り己が己で結末迄導く能力───異世界に入り込む力。
その才能を、能力を、持ってさえすればどんな人でも入学可。
一見普通の高校と何ら変わりない何処にでもある南儚高校。
その高校の第二校舎 異世界について学び、異世界に入り込む力を育む場所───そこがセリーナ学院。
───これは、そんな中、バカで有名な一貫の女子高生 【峰寺 彩】がアホな友人達と馬鹿騒ぎをしながら、ハチャメチャな事をしながら異世界更新を行う物語。
誰かが言った。
『失ったモノは戻る事ない』
と。
この時のボクは、この意味を薄く捕えていて、……真に、受けてなかったんだ。
ぽたりぽたりと水滴が落ちる。
真に、受けとけば良かった。適当に流さず、ちゃんと受け止めていたら良かった。
後悔しても運命を変える事何て出来ないから。
グイッと袖口で目元に浮かんだ水分を拭い、手にしていた人間だったモノを地面に置く。
傷が付かない様に、そっと。
それからボクは、割れ物を扱う様にソレを撫で、立ち上がる。
失ったモノは二度と戻る事はない。
過去を悔やんでも糧にしかならない。
大切なのは『今』であって、『昔』ではない。
だからボクは、過去の『その言葉』を胸に、これからも進むんだ──。
こんにちは、普段は別サイトで小説を書かせて頂いてますユキです!
処作品で拙い文面かと思いますがお目通し頂ければ幸いですm(_ _)m