能力解説
おまけのようなものです。
作中で登場した能力を、【効果】【発動方式】【能力名】【所有者】【詳細と備考】
の、項目に分けて、説明したものです。
興味があれば、読んでみて下さい。
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【効果】
何者をも圧倒する身体能力を得る。
【発動方式】
常時発動型
【能力名】
絶体強者
【所有者】
サードマン
【詳細と備考】
身体能力、肉体の頑強さ、耐性等が、大幅に強化される。
また、相対する相手が、所有者の戦力を上回っている場合、その相手を圧倒できる程度に、強化幅が上昇する。
一見無敵に思えるが、所有者であるサードマンが、とあるガバをやらかしたため、本編では大した活躍ができなかった可哀相な能力である。
というか、犯人は転生の女神。
サードマンの発想自体は、決して悪くはなかったのだが、強いて言えば、性格が悪かったと、言わざるを得ない。
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【効果】
意図しないところで、ある程度、所有者の都合の良いように、物事が運ぶ。
【発動方式】
常時発動型
【能力名】
強運
【所有者】
三郎
【詳細と備考】
シンプルにチート感が漂う、三郎が転生する際に、『絶体強者』と引き換えに失った能力。
これがあれば、サードマンとして、良い異世界ライフを満喫できたかも知れない。
彼がある程度、現世で我を通しても、咎められずに生きてこれたのは、この能力のおかげである。
それが彼が慢心する要因となった。
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【効果】
異世界における、生命体に触れることが可能となる。
【発動方式】
常時発動型
【能力名】
干渉
【所有者】
異世界における、全ての生命体(サードマンと産まれた直後の生命体は除く)
【詳細と備考】
『干渉』を持っていない者は、他の生命体に触れることができずに透過する。
また、『干渉』を持っていない者が触れている、非生命体――衣類や武器などを介しても、触れることは不可能であり、触れようとした相手が触れている、非生命体――衣類や武器にも、触れることは不可能である。
分かりやすく具体例を上げると、例えばサードマンが剣で誰かを斬ろうとしても、その攻撃はすり抜けるが、剣を投擲した場合、その攻撃は相手に干渉することが可能となる。
つまり、サードマンが投擲武器を持っていれば、ワンチャンあったかも知れない。
彼が知るよしもないが、素手格闘を選んだのは、大失敗であったのだ。
また、『干渉』を持たぬ者が、『干渉』を持つ者に攻撃を受けた場合、相手が一方的に干渉できるのに対し、『干渉』を持たない者が、いくら頑強な肉体を持っていようが、一切干渉――抵抗ができないので、意味を成さない。
分かりやすく具体例を上げると、トゥナイトの斬撃をサードマンが受けたら、真っ二つというわけだ。
真剣白歯取り等、もっての他である。
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【効果】
武器に地震雷火事親父等の、様々な自然現象を纏わせることが可能となる。
【発動方式】
任意発動型
【能力名】
地震雷火事親父
【所有者】
トゥナイト
【詳細と備考】
本編では所有者であるトゥナイトが、雷を剣に纏わせていたが、他にも色々纏わせることが可能。
ただ、彼は雷を好んで使用するので、後に、
『宵闇の雷霆』との、異名で呼ばれることとなる。
また、武器を選ぶ能力ではないので、例えば拳に纏わせることも可能である。
拳に親父を纏わせると、腕が意思を持つ雷親父と化し、戦いに集中できなくなるので、注意が必要。
因みに剣に纏わせた場合も、文句を垂れるだけで、何の役にも立たない。
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【効果】
視界に映る人間の身体を、任意に切断する。
【発動方式】
任意発動型
【能力名】
切り裂く視線
【所有者】
プリンアラモード
【詳細と備考】
射程距離は、所有者の目の届く範囲。
対象から離れれば離れる程、精度が落ちる。
逆に至近距離であれば、対象の全体像が視界からはみ出していようが、小指の先等、細かく指定して切断が可能となる。
例えば対象が豆粒に見える程、離れている時にこの能力を使う場合、全体像を曖昧にしか認識できないため、縦、横、斜め等の、大雑把な両断しかできない。
人間にしか効果を発揮しないので、魔物の集団である、邪神の軍勢に通用しないのは、ご愛嬌。というか怖い。
触れなくても切断できるのに、何故か感触がバッチリ伝わってくるので、所有者であるプリン姫は、この能力を使用するのに、忌避感があるようだ。
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【効果】
言葉の通りに人体を損傷させる。
【発動方式】
任意発動型
【能力名】
罵詈雑言
【所有者】
ムテキング
【詳細と備考】
射程距離は、所有者の目の届く範囲だが、
『切り裂く視線』と違って、対象と離れていても、精度が落ちることはない。
対象が耳を塞いでいても、難聴でも、体の一部さえ見えていれば、効果を発揮する。
言葉を発するという、ワンクッションを挟むため、『切り裂く視線』より、使い勝手が悪いように思えるが、切断のみの『切り裂く視線』より、損傷パターンがバリエーションに富んでいる。
例えば、ねじ切れる、千切れ飛ぶ、爆散する等。
王様、涙拭けよ。
因みに、対象の目に見えない内部――内臓等は、損傷させることはできない。例えば、心臓は潰れる等。
やはり、邪神の軍勢には通用しない。
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【効果】
複数の武器を宙に浮遊させ、自在に操る。
【発動方式】
任意発動型
【能力名】
雑色の悪魔
【所有者】
ヴァイ
【詳細と備考】
射程距離はやはり、所有者の目の届く範囲。
遠隔操作の距離が離れる程、精度が落ち、集中力を消耗する。
操る武器は問わないが、所有者であるヴァイは、刀剣を好むため、後に、
『多刀使い』の異名で呼ばれることとなる。
操る武器の一つ一つを、独立して操ることが可能であり、纏めて同じ動きをさせることも可能。
前者の場合、並列思考を所有者に強いるため、脳にかなりの負担がかかる。
所有者であるヴァイは、雑念が多いことも相まって、張り切ってこの能力を使用すると、鼻血を吹き出すことが、ままある。
彼が無口なのは、思考の殆どを、並列思考と雑念に割いているためである。
因みに、弁慶よろしく、背負い籠に多数の刀剣を収納してある。
ちょっとダサい。
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【効果】
意識しようがしまいが、所有者の都合の良いように物事が運び、思い描いたことは何でも実現する。
【発動方式】
前者は常時発動、後者は任意発動
【能力名】
御都合主義
【所有者】
ソンナヒト、ウチニハ、イナイヨ
【詳細と備考】
『強運』の強化版。
サードマンがこれを願っていれば、異世界で好き勝手できたであろう能力。
でも、仮に彼がこの能力を願ったところで、すぐさま、女神から修正パッチを当てられたであろう。
というか、そんな能力の主人公がいたら、物語が成り立たないと思う。
転生の女神の能力も、書こうと思いましたが、めんど……、収集がつかなくなりそうなので、止めておきました。
彼女の代表的な能力があるとすれば、
やはり『出歯亀』ですかね。