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JK風来人はじめました。  作者: 風花猫
鵲(かささぎ)領
15/28

夕餉(ゆうげ)の時間

嵐の前の静けさ?

俺からもお願いしたい、と和助さんも頭を下げた。


「あの、頭を上げてください。どこまでお役に立てるかわかりませんが、

虎君の為にもお手伝いさせてください。」


そう告げると、二人そろって「ありがとよ。」と頭を上げた。

思わずそろってしまった声に、笑いが漏れ緊張していた空気が和らぐのを感じる。

いつの間にか日が落ち始めたようで、障子が夕焼け色に染まっている。


「ずいぶん、時間が経っちまったようだ。」


和助さんはそういうと、そろそろ夕餉ゆうげの準備ができている頃合いだが、

動けるかい?といいながら念の為だと言い

女中を呼んで手を貸すようにと命じてくれた。


夕餉が整えられた部屋に行くと、虎君が嬉しそうに

隣に座るよう勧めてくれる。


そしてナト用なのか、おままごとのような小さな器に

卵焼き付きでご飯が用意されていた。

ナト良かったね、そう呟いて夕餉ゆうげをごちそうになった。


和やかなまま夕餉が終わり、

明日はよろしく頼むと、金治さんがそう告げて帰路に就いた。


虎君は昼間の疲れが出たのか、ご飯の後に一緒に遊ぶとはしゃいでいたが

いまは、うつらうつら舟をこいでいる。

美代さんが、仕方ないわね~と言いながら部屋へ連れて行った。


和助さんは、数人の若い衆に昼間の事を話し、私の事を紹介し

明日の作業は、十分に気を付けるようにいい話を終えた。


そして、私に向き合うと明日はよろしく頼むと頭を下げた。

静かな物言いに、かすかな緊張が感じられて

身が引き締まる思いがした。


途中下車ありがとうございます。


昨日の昼間、唐突に思い浮かんだフレーズについつい力が入り、短編を書いてしまいました。

「母は、強し。最強なのは、勇者でも魔王でもなく母ちゃんでした。」

https://ncode.syosetu.com/n6424fl/

母の日が近いということで、書きましたがウルウルしません(笑)

遊びすぎかもですが、こんな母ちゃんいるよねと軽~く読んでいただければ

嬉しいです。

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