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JK風来人はじめました。  作者: 風花猫
鵲(かささぎ)領
12/28

森の中での出来事

前話の終わりの部分修正しています。

組合長→お兄さんになっています。

「失礼するぜ。」


がっしりした体格の男の人が、入ってきた。


「お前さんが明日香さんかい?俺は和助の兄で金治きんじ

焼き物組合の長をしている。今日は、虎を助けてくれてありがとうよ。」


深々とお辞儀をされてしまい、慌てて私も返す。


「こちらこそ返って、和助さんにご迷惑を・・・。」


「俺が言うのもなんだが、気にするこたぁねえよ。

虎の命の恩人だ。なぁ、和助。」


「ええ、兄さん。」


「それでだ、明日香さんさえよけりゃ、

このままここで虎と一緒に今日の事を聞きてぇんだが。」


「わたしはかまいませんが。」


「虎もいいか?」


「うん、おじちゃん。おいらもいいよ。」


「じゃあ、何があったか教えてくれ、虎。」


「うん。」


それは、虎君が林向こうの友達の家へ行くために

小道を歩いている時だった。


林の奥の方から獣の鳴き声が聞こえてきたのだそうだ。

聞いたことない鳴き方をしているのが気になって、

林の奥の森のほうまで行ってみた。

みれば、ウリ坊が罠にかかって暴れているのが見える。


大人を呼びに行こうと帰りかけたが、

罠を見ると、草や木が一緒に挟み込まれていて、隙間が空いている。


その隙間に木を差し込めば助けられるかと思い、

試したら幸い罠がはずれた。

すぐに逃げ出すと思ったウリ坊が、なかなか歩き出さない。

みれば足から血が出ている。


ヨモギの汁をと振り返ると黒い影が見えたので、

思わずウリ坊を抱えて走り出したのだそうだ。


「無我夢中で走ってたら、コケてしまって明日香姉ちゃんが助けてくれた。」


思い出したのか、軽く身震いをしている。


「虎、森の方へ一人で行ってはいけないと言っていたでしょ。」


美代さんが、虎を抱きかかえながら叱っている。


「ごめんなさい。」


話を、黙って聞いていた金治さんと和助さんが、顔を見合わせた。


「密漁だな。」


金治さんの言葉に和助さんがうなずいた。


途中下車ありがとうございます。<(_ _)>



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