わたしのせいかく
これも昔書いたものになります。
短く、すぐ読みおわるものです
私には、自分の嫌いな性格がある。
それは飽き性であること。
ゲームにしても、人付き合いにしても、恋愛にしても。
今どれだけその人が好きでも、意味がない。
飽きて、移り変わる好意。
何人も、何人も好きな人ができては興味がなくなる。
「そんな風にキープしてるなんて可哀相じゃない?」
なんて言われてしまって。自分でもわかってるぶん言い返せっこないから黙ってしまう。
いい加減にしないといけない。
それはわかってる。でもどうしたらいいかわからないんだ。
涙が頬を伝う。
でも、そんなの誰にも知られたくなくて。一人で笑う。
きっと、今情けない顔になってるんだろうな。
そんなことを思いながら声を絞り出す。
「全部忘れたい」
貴方が全部覚えていたら、貴方は幸せになれっこないから。
私は貴方が笑ってくれたらそれでいいんだ。
でも内心嘘だと見破ってほしいと思ってる自分が悔しくて。答えも聞かずに振り返って歩き出す。
口に入った涙はやけに甘く感じた。