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初めまして

第1章 大地大和


どうしてこうなった

車に轢かれて次に目が覚めたら辺りには何もない、ただ川だけが流れていた。

この川が三途の川と言うものなのだろうか、正直死んでしまったのが今でも信じられない。

正直未練タラタラだ。

3年間苦楽を共にしてきた友達や親に育ててくれたお礼すら言えずに死んでしまったのが何より悲しいし悔しい。

卒業したら会社員として働いて真っ当な人生を歩んでいこうと思ってた矢先に、なんでこうなったんだ。


いろんな事を考えていると急に目の前の川の一部分が光だした。

なんだなんだ、急な事に驚いているとさらに曇った空から声が聞こえてきた。

「そこに1人でボーっと立っている少年、話しがあるから光の中に飛び込んできなさい。」

女の声?あとどこかで聞いた事のあるような…ダメだ…記憶が曖昧だ。

とにかくボーっとしてても仕方がないし、行ってみるか!

おそるおそる一部分光っている川に思い切って足から飛び込んでみた。


光の中に入ってみると今度は椅子が2つ、向かい合って置かれただけの空間にいた。

なんなんだここは?

辺りを見回しているとさっきの女の声が聞こえてきた。

「いや〜よく来てくれたね〜、会えて嬉しく思うよ。」

「俺は声しか聞こえてないんだけどな、いい加減そっちの姿を見せてほしいんだけど?」

すると声の主は

「見せないとダメ?」

「そりゃそうだろ!わけもわからずこんな椅子しかない所に誘われて来たんだから見せない方が失礼だろ。」

「う〜、しょうがないな〜。」

そう言うと片方の椅子に声の主がが急に現れた。

見た目は女子高生ぐらいだろうか、青眼で金髪、それとどことなく神々しい雰囲気を醸し出している。

神様ってこう言う人のことを言うのだろうか、そんなことを考えていると

「あの〜見つめられるのは恥ずかしいので本題に入ってもいいかな〜?」

「あっ、すいません、俺神様見るの初めてで」

何言ってんだ俺は、神様初めて見たなんて言って変なやつだと思われてないだろうか?


「まぁとりあえず軽く自己紹介するね〜、私はアテナ、一応女神やってま〜す、以後よろしくね〜」

アテナ… 確かギリシャ神話の三大女神の1人だったような、とにかくすごい女神様が俺の目の前にいるってことだよな。

俺は思いきって同一人物か聞いてみた。

「あの、ギリシャ神話にでてくる女神アテナと名前が似てるんですけど、もしかして本人ですか?」

すると女神様は

「あはははははは、そんな訳ないじゃ〜ん、たまたま名前似てるだけだっつーのー(笑)」

ですよねー、勝手に期待した僕がアホでしたよ。

勝手に残念がっていると女神様が話しを進めてきた。

「実はあなたに謝らないといけない事があってこの椅子しかないつまらない部屋に来てもらいました」

確かにつまらない部屋はその通りだけど一言多いなこの女神…ん?謝らないといけない事?

「怒らないでね、本当に怒らないでね?」

声のトーンを変えて急にぶりっ子口調になった女神様。

なんだろう なんだか嫌な予感しかしない。

「まずは内容を教えてくれますか、怒るのは聞いてから考えますから。」

俺がそう言うと女神様は嫌そうな顔をして内容を話しだした。

「・・・実は、あなたを車で轢き殺した犯人・・・私なんです・・・」


・・・・・・あまりにも女神の発言が衝撃的で一瞬何を言っているのかわからなかった。

だが次に発する言葉はもう決まっていた、と言うかもう声に出していた。


「はあああああああああああああアァァァァァァアア〜⁉︎」

生きていたときは大声なんか出したことなかったのに初めて大声を出した。


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