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わたしが出会った男の話、全部あなたに教えてあげる

「多分、俺は、君に出会うために生まれてきたんだ」


わたしの好きなアニメのワンシーンに、このようなセリフがあった。それまで数多の試練を2人で乗り越えてきたのを見守ってきた(第三者視聴者として)人間としては感慨深いものがあり、2人が無事に結ばれた時は涙してしまったものだ。


尊い…。


愛する意味を知って大切な人を守ろうとする2人は尊い。その日は3連休の真ん中だったので、カーテンの隙間から差す朝日を見ながら遠い次元の2人のために思わず拝んでしまった。


さて、そんな他人の愛のために祈りを捧げることのできる聖母のようなわたしだが実は生まれて25年、1度も彼氏ができたことがない。聖母の宿命とは重いのである。

別に宗教上の理由で作ってないわけでも愛する人と結ばれたら死んでしまう呪いにかかってるわけでもない。

今までずっとオタクとして生きてきたので、いやオタクとして生きてしまったからなのか、恋人がいなくても平気だったしなんとなくリア充になったら負けみたいなとこがあった。しかし、しかし…とにかくもう、25年間の孤独と共に生きてきた上での結論、わたしは、寂しい…。もう乙女向けシチュエーションCDだけでは補えない寂しさがある。どんなに耳元で愛を囁かれても、どんなにイチャついてるスチルを見ても、目の前には朝干すのを忘れた湿っぽい布団のぬくもりとウォンウォンと唸る使い古したノートパソコンの熱しかない。そんな毎日にはサヨナラしたい。


というわけで、まさか25年間コミュ障だったわたしがいきなり合コンだの飲み会だの友達の紹介だのという発想はないので、ていうかそんなことしてくれる友達もいないので、流行りに乗っかって足を突っ込んでみた。それが、恋活アプリ。いわゆる出会い系アプリである。



この物語は、喪女のわたしが出会い系アプリで出会った男たちとの日々を赤裸々に綴った戦いの記録である。ちなみにポロリはないよ。


※この物語はフィクションです。

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