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歴史と罰

「よお六宮。喜べ。今年のワーク当番はウチだ」

担任の高橋は顔をニヤニヤさせて職員室の応接スペースで俺と向かい合っていた。

「やっぱり罰ってそれですか?」

「なんだ知ってんのか?なら話は早いな」

かつて世界に存在する二種類の人間、一般人と魔法使いはともに助け合い暮らしていたが意見の相違から第一次第二次と立て続けに戦争を起こし、科学の力で魔法使いを破った一般人は彼らを被支配階級として居住地区など事細かに支配するようになった。

以来両者の交流は皆無となったという歴史は小さいころから口酸っぱくいわれつづけており頭の悪い俺でもよく知っている。

ワークはかつての伝統であった魔法使いと一般人の高校生の交流課外活動がもととなっていて、俺らが魔法使いと会う唯一の機会で、毎年、帝国直轄の高校が持ち回りでやらせれているものだ。

「今年のワークはお前にぴったりだ」

「まじっすか?寝ても大丈夫とかっすか?」

「馬鹿野郎。罰にふさわしいってことだよ。両居住区の公営施設の掃除だ」

「…俺拒否したいんでs」

「お前に拒否権はない」

高橋は冷徹な笑顔を見せ俺のこの前の小テストをひらひらさせた。

「…すいません」

「わかったならよろしい。放課後校門に来いあと何人か友達連れてこい命令だ」

「は?…」

「命令だ」

高橋はまたテストをひらひらさせにっこり笑っていた。

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