≪第5話/ぼくに対する妻の愛し方≫
彼女はぼくの職場の話になると人が変わった様にぼくに話しかけてくるのだ。
「今日もお仕事ごくろうさま」
「でさ、女子とは話したの」
「○○○○さんと話したの?」
「△△△△さんとも話したの?」
「今日も私以外の女子と話したの?」
「ねぇ、どうなの」
簡単に言えば、妻はぼくが妻以外の女子と話すことを極端にいやがるのだ。もし、話してると言ったらこの後どうなるか分かってるけど後でバレたときが怖いから正直に言うことにした。
「すいません」
「○○○○さんとは少し話しました」
「△△△△さんとも話しました」
「すいませんでした」
言いたくはないけどぼくは正直に言った。その後の妻といったら
「なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、私以外の女と話したりするの。私じゃ不満なの。私に不満があるから他の女子と話してるんでしょ。私じゃ満足できないの?私はすべてを貴方に捧げているのに。ねぇ、どうして。なんで、なんで、なんで、なんで、私以外の、女子と話したりなんかするの。ねぇ、なんで、なんで、なんで、なんで」
まぁ、こんな感じで来るわけですよ。妻はぼくを独り占めしたいらしく、話すことも嫌らしい。簡単に言えば束縛ですね。付き合い始めた高校生の時から変わってないんだよな。まぁ、嫌ではないんだけどちょっと度が過ぎるんだよな。女子と話すことなんて仕事をしてたら仕方ないんだけど。
まぁ、この後の償いが大変なんだよな。キスの要求もえげつないし、営みの要求も半端ない。別に嫌じゃないんだけどね。
束縛をし過ぎる女と言うことですな。