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空に向かってダイブ

晴れ渡る青空。

澄み切った空気。


高層ビル群。スカイスクレイパー。

そんなビルのうちの一つ。

柵で囲われた屋上。無骨なコンクリート。


流れていく白い雲。風が強い。もう肌寒い。

そんな柵の外。秋空。眼下には色とりどりなクリスマスマーケット。


ビルの縁に1人のジーンズ姿の青年が立っていた。

風で髪が他靡いている。柔らかそうな猫っ毛。


「よしっ」


青年はそのまま、空に向かって身を投げた。

印象的に目に映ったのは、青年の灰色の靴だった。

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