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「無邪気で可愛らしい。変わらない、ね?」


おぉーーー眩しいっ‼︎

眩しすぎますよ!??

祭司長様‼︎?


耳まで赤くなるのを押さえられません‼︎


少し俯いて、深呼吸をします。


学内を避ける為に、王族や重要人物しか通れない通路にいるので喧騒がないのがとても有難いですわ。


鳥の鳴き声や緑の葉に透ける木洩れ日に、人心地つきます。


今日は朝からバカ王子の所為で、ペース乱されすぎてましたからね。


「フィリィー、馬車酔いは大丈夫かな?」


ん??


「は、はい。幼少の頃だけでしたわ。今は大丈夫…

っ⁉︎⁉︎⁉︎」


顔を上げると間近に祭司長様の顔があり、額に軽く口付けをされました‼︎‼︎


淡い光が弾けます。


「貴女に私から加護を。」


「なっ…なっ…な、ぜ⁉︎⁉︎⁉︎」


「今から馬車に乗ります。念の為の酔い止めですよ。」


鼓動がうるさいです。


「アランド王子からは、何も?」


「さ、されてませんっ‼︎‼︎」


なぜ、そんな事っ‼︎


破棄はされましたが、婚約の立場ですもの。


リュファスの前で誓う前には…


「ふっ。」


艶やかに笑まれ、ドクンと鼓動が跳ねます。


「フィリア、貴女の初めてを私にくれるかな?」


祭司長様の長い人差し指が私の唇に添わされます。


「私以外には、許さないで?」


耳元で囁かれます。


吐息が耳をくすぐります。


「っ。」


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