表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/36

はい出ました!自国の王子のお馬鹿発言!


「私はリディードと申します。隣国では祭司長ルードをしています。」


ホールがどよめく。

隣国は神の血脈を取り込む、この世界ただ一つの本神殿を持つ。

そこの祭司でこちらの王より上の権力を持つ恐ろしさ。

その祭司長と言えば、直に会うことなど生きていて叶わない位に神聖なお立場。

水を打った様に静かになり、王子の取り巻き達も押し黙る。

一部の敬虔な貴族と祭司達が跪く。


私は立ったままよ。


「?祭司なら隣国だろうと問題はなかろう。

祝詞を」


寝言は寝て言え!バカ王子‼︎


ホールの人間全員が心の中で総ツッコミをする。


流麗な祝詞が紡ぎ出される。

神聖な光が紡ぎ出され王子達を包み刻印に幾重にも科される制約。


ごくっ

あらやだ。私たら最早、他人事と言えど冷や汗が止まらないわ。


何あの重制約。

バカだけど王族だから耐えられているのか鈍いのか。

ルチェルは最早、運命共同体だから辛くないのね。


というか…飛ばしすぎではありませんこと?


「そこでもうおやめになったら?」


祭司長の祝詞を止める。


ざわっ

あまりの不敬にホールが波打つ程どよめく。


私を射殺さんばかりの王子の目。

ルチェルも王子の陰で睨んでいる。


「くすっ。王子とルチェル姫の誓いは成されました。生涯を共に。死して黄泉の旅路も共に。生まれ変わっても共に居続けて下さい。あなた方にルードの私から祝福を。」


くっルード!それは最早呪いと言うのよ。


リディードの瞳は会場内にいる私を捉え笑む。

満足そうに。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ