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平和な朝

「ゴーン、ゴーン・・・」

古時計の鐘の音が鳴り響く。時計の針は6時を指していた。

「6時やにー!早よ起きやな間に合わへんよー。」

隣のリビングからみゆきの起こす声

「布団にくるまっていたいのになんで起こすの?」と思いながら重い腰を上げ、眠い目をこすりながらとぼとぼとリビングへ向かう

「ふぁ~っ。おはよ~。」

「おはよう。早くテレビ体操始まるからテレビつけて。」

朝の6時45分から始まるテレビ体操がうちの無駄な日課である。

「なんで朝からテレビ体操なの?・・・眠いんだから寝かせてよ・・・。」

とぶつぶつ文句を言っていると、

「ぶつぶつ言ってないで早くやりなさい。そーれいっち、にー。」

と言いながらいつも頭をはたかれる。

仕方ないのでしぶしぶやり始める。

7時にやっと体操が終わり朝ごはんの時間

「今日のメニューは?」

「今日はごはんとみそ汁と鮭の塩焼きと・・・」

と言っている間に「いっただきまーす。」と言って食べ始めていた。

昔給食を作っていた母さんの料理は小学生の僕にとってはものすごくおいしかった。

特にたまご焼きが最高においしくて1番好き。

そこへ幸弘も2階の部屋から降りてきた。相変わらず181cm102kgの巨体はでかい。

でも筋肉ならかっこいいのに・・・肉が揺れてるからだめだな

「おはよう真輔。学校はどうだ?」

ちなみに幸弘は高校で算数(数学)を教えている先生だからいろいろと教えてくれる。

「この前の算数のテスト90点だったよー!すごいでしょー。」

「へぇよかったやん。でもちゃんと見直しをしやなあかんよ。」

そこへ間髪入れずにみゆきが、

「100点じゃなかったん?あかんやん。」

"母さん少しぐらいほめてよ(泣)朝からテンションガタ落ち・・・(泣)"

朝ごはんを食べ終えて、ランドセルを背負ったときに

「ドタドタドタドタ・・・」

2階からなにか怪物でも寄ってくるかの音がリビングに響いた

「うわぁ~寝坊したー!」

「あんたいつまで寝てんの?何回も起こしに行ってるのに起きやんあんたが悪いんやで。」

「そんなことより朝ごはんいらんから。早よいかな1限目体育やねん。真輔もはよいかな間に合わんよ。」

そろそろこの朝のドタバタ劇場をやめてもらいたい(泣)

「じゃあいってきまーす。」

「あーっ姉ちゃん早すぎー。待ってよー。」

こんな平和な毎日を過ごしていた松尾家だったけどある日を境にとんでもないことになることをまだ知らない。


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