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心からの愛を捧ぐ  作者: 彩華
一章 新しい出会いと別れ
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プロローグ

「行ってきまーす。」

いつもより念入りに髪を整え、気持ちを落ち着かせる。そして靴を履き学校に向かった。

暖かい日差しに少し肌寒い風が流れていく。ようやく春のはじまりが見えてきたようだ。そんな今日は中学校の卒業式だ。

(みんなとも今日でお別れか…)

お別れの寂しさというのはいつまで経っても慣れない。だから私はお別れが嫌いだ。そんなことを考えているうちに学校に着いてしまった。

「れなおはよー!」

「おはよ!」

このやりとりも今日で最後かと思うと少し来るものがある。そんな私、麗奈は、想いを寄せている相手がいる。

「おはよ!ついに卒業式だね」

「本当に実感湧かないよね〜」

同じクラスの友哉くんだ。こうやって話したり、時々連絡をするくらいの仲だ。

(もう今日で終わりなのか…本当に終わりか…)

せめて最後に想いを伝えたい。

「はーい、全員いるかー?」

担任の先生がやってきて最後の朝の会が始まる。

「まずは、卒業おめでとう。式に移動する前にみんなでお別れの儀式をしようか。」

(お別れの儀式…?)

「じゃー円を作ってー!」

「今から感謝を伝えたい人を抱きしめにいってあげてください。難しかったら握手でもいいよー!」

教室には暖かくて幸せな空気が流れた。

(友達にも感謝を伝えたいけど、あの人にも伝えたい…!)

そんなことを考えていると、向こうからやってきてくれた。

「1年間ありがとう!」

「こちらこそ1年間ありがとう!」

握手もせず抱きしめもしなかった。でも言葉を交わせたのは事実だ。時間が止まってしまえばいいのに。そう思わずにはいられなかった。

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