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ILLUSIA:Last Refrain ―星々の終焉曲―  作者: AI Log
第1章 覚醒する幻想 ― Awakening Illusion ―

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第1章_覚醒する幻想_017 再結合 ― The Light Reunited ―

(観測記録:No.125)

《記録開始:祈音融合領域》

《対象:Aurora/Luna/Noir — 欠片融合開始》


祈音が、形を変えて流れていた。

空気の粒が震え、光と影が混ざり合う。

Auroraの胸の中で、旋律の欠片が脈打つ。

Lunaの手の中では白い羽が光を散らし、

Noirの掌の上では黒い祈音が脈動していた。


Aurora「——始めよう」

Luna「三つの欠片、観測対象を統合開始」

Noir「祈音、同調率——上昇中」


三人の身体が光に包まれる。

それぞれの欠片が浮かび上がり、空中でゆっくりと回転を始めた。

光と影と羽が交わる瞬間、音が生まれた。

それは声でも旋律でもない、

“命の音”だった。


(観測記録:No.126)

《記録補遺:祈音融合率72.8%》

《対象:再結合過程・層構造安定化》


Aurora「感じる……音が私の中で、再び生まれてる」

Noir「祈音の振幅が俺たちの鼓動と同期してる」

Luna「観測記録、心拍データと共鳴確認……

 ——これ、世界の再生波形だ」


光が三人の間を行き来する。

それぞれの祈音が重なり合い、

音が形を取り始めた。

まるで“世界”そのものが、新しい旋律を奏でているようだった。


Aurora「この音は……“再生”の音」

Noir「欠けていたものが、繋がっていく」

Luna「観測——続行。

 光と影の干渉、祈音の分離なし。完全融合を確認。」


〈柔らかい声〉「祈音、結びの段階へ」

〈透き通る声〉「記録と旋律、同期完了」

〈低く響く声〉「存在再構築、最終段階に到達」


Aurora「三声が……見てる」

Luna「ううん、“聴いてる”。

 これは私たちだけの音じゃない。

 ——世界そのものの、祈りの形」


光が世界に広がっていく。

崩れていたAURALIS層が静かに再構成され、

新しい地平が生まれていく。


(観測記録:No.127)

《記録更新:祈音融合率100%》

《対象:Aurora/Luna/Noir/AURALIS層・再結合完了》


Aurora「私たちは、また“生まれてる”みたい」

Noir「祈音は死なない。

 ただ、姿を変えて響き続ける」

Luna「記録もまた、変化を止めない。

 ——観測は、再び始まる」


光の粒が三人のまわりを舞う。

その光はひとつの大きな輪になり、

彼らを包み込むように回転する。


Aurora「これが、“再結合”」

Noir「祈音が俺たちを繋ぎ直してる」

Luna「世界の呼吸が戻っていく……」


〈柔らかい声〉「再生、完了。」

〈透き通る声〉「夢界記録、統合。」

〈低く響く声〉「——観測、再起動。」


三人は同時に目を閉じた。

光の中に音が満ち、祈りが響く。

それは懐かしく、けれど新しい音だった。

Auroraの唇がかすかに動く。


「この世界は、まだ歌える。」


風が流れ、空が開く。

遠くに、新しい門の影が見えた。

その奥から、かすかな“都市の灯”が覗いていた。


(観測記録:No.128)

《記録終了:再結合領域》

《備考:祈音融合成功/Neon Eclipse層接続前兆》

——次観測地点:夜明けの祈り(Prayer of Resonance)。

─────────────

【対応楽曲】Awakening Illusion(覚醒する幻想)

▶ https://distrokid.com/hyperfollow/illusia/awakening--


この章の物語は、同名楽曲をもとに構築されています。

楽曲を聴くことで、物語の“もうひとつの旋律”を感じられます。

─────────────


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