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攻めんといて!俺達は異世界にコンクリートで専守防衛国家を作りたい  作者: くろすおーばー
四章:初めての戦争
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87:サンダン王国についてのお勉強

本日投稿1話目、もう一話投稿しますのでよろしくお願いします

「いつもありがとうございます!」

解る解るぞ、俺にも今のはありがとうってエパール語で言ったって判った雰囲気じゃなく言語として

スイーツに目を輝かせるシェリル


その後もフェデンのおっさんと会話しているシェリル…さっぱ解らん、そうね『ありがとう』って大体外国語で覚える初手だもんな、地道に勉強頑張るぞ…


頼んだ覚えは無いのだが工場長が自分で挽いてネルドリップした珈琲を持ってくる、ネルドリップっていうのは布をフィルターにして抽出する方法で紙よりもまろやかな味わいになるらしい、これ絶対工場長がフェデン(珈琲愛好家)に飲ませたいだけだと思う、誰も損しないから良いけど


工場長は国王なのだからもちろんこの場に居て良いんだけど、積極的に参加はせずに珈琲を飲みながら見ているだけ


「あ、国王様ありがとうございます、可愛いです」

シェリルの珈琲、違った覗き込むとハートの模様が描かれたラテ、なにしてんのこの人(国王)


「いやいや、まだ覚えたてでね実験台にしてしまって申し訳ない」

「いえこんな実験台なら喜んで」

父として仔たぬきズの女の子、アネットとヒルデを喜ばせようと始めたらしい


「国王様はなんとも型破りなお方ですな、流石は歴史の重みが違いますな」


はっはっはと笑うフェデンのおっさん、いやそもそもその人(国王)定年間際の一般人でしたから、王として在位一年目、国家も建国から一年経ってないんで!二千七百年の歴史を持つ国からやって来ただけなんで! 


ポリポリと頭を掻く国王(工場長)

はいそこ、照れんな!虎の威(2700年)を借る狐どころかコビトハツカネズミ(建国1年目)だって自覚しろ!



サンダン王国


その名が示す通り王政なのだが、猿人のエパール族とリザードマンのリザード族の二種族に依る共生国家、魔法を得意とするエパール族と馬とコミュニケーションを取れるという唯一無二の能力を持つリザード族


王はエパール族だが要所のポジションにはリザードマンが着いていて種族間に対立は無いという事だ、長い年月の間にはそれなりのいざこざも経てきているそうだから、それでも継続している事を考えれば種族間に大きなわだかまりは無いと見てもいいのかもしれない


「そういえば馬ってどれくらい居るんですか?」

「馬って言っても、種類に依るがしっかりと訓練された軍馬で100頭、それ以外なら何頭になるか…」

ん~全軍で戦争したとして軍馬に乗れる軍人の割合ってどれくらいなんだ?一割?もっと少ない?


地球の中世ヨーロッパなら人口に対して軍隊に回せる人数は3%くらいだっけ、魔法がある時点で前提が成立しないけど、軍馬に乗れる人数が一割なら全軍で1000人、1000人が人口比率の3%なら


「じゃあ人口は3万~4万位っすか?」

一瞬二人が硬直したあとプルプルと震えだしフェデンのおっさんが叫ぶ

「なんで軍馬の数を言っただけで人口が解るんだ!おかしいだろ!」


大体は合ってたみたいだ

「何故解るんだ、教えてくれ」

落ち着きを取り戻して俺に聞いてくる、意地悪してもしょうがないさっきの算出方法を説明する

「そんな方法があるのか…」


沈黙…なんか悪い事したみたいで気まずい

「珈琲のおかわりを入れてきましょうね」

耐えきれなくなったのか工場長が部屋を出ていく、こんな時こそどうにかして下さいよ国王!!



「奴隷ですか…」

話が進み奴隷について話題が移った、奴隷…日本では存在しない身分の話に俺も工場長もなんと言って良いのか言葉に詰まる


「いかがなされた?」

何故こんな空気になっているのか解らないといった様子でこちらを見てくると工場長が口を開く


「その奴隷というのは一体どの様な理由で奴隷になられているのか教えていただいても?」


奴隷は主に戦争奴隷・借金奴隷・犯罪奴隷の三種類らしくその中でも借金と犯罪はほとんどが国民の中から生まれるが戦争奴隷だけは他国の者で有り種族もバラバラだということだった


「では相手が居るわけですね、国名などの情報も教えていただきたい」

インダンガ帝国・デルマカ王国・オベルダン王国・エクダラ島国の四つの国が隣接する国家だということが判ったが、人口4万人で国家なのだ日本なら小さめの市レベルの人口、規模が違いすぎてどう捉えるべきなのかちょっと判らないな


でもプラスに考えればどの国も軍隊の規模で言えば1000~多めに見積もっても5000名、一国と戦う分には軍事力的にはこちらに分があると思っても良いんじゃないだろうか?何処の国もコンクルザディア相手に全軍を出すことは出来ない、そんな事をすれば他の国に攻め込まれてしまう


どんなに無理をしたとしても四分の一が精々1000人の軍隊なら250人が限界、5000人だったとしても1250人、同盟組まれるときついか


数千の魔物を退けたとはいえ同数の暴徒と軍隊では比べ物にならない、現に戦死者が出たのは魔物相手じゃなくてフェデンのおっさん達との戦いだ…なんだ?なんか見落としてる気がする…それとも考えが甘いだけか?バックアップというか保険が欲しい…


「フェデンさん…」

「なんだね」

「奴隷は交易品に含まれますか?」

ブクマや評価をしていただけると作者が大変喜びます!続きを書く活力になりますので


『ページの下にある☆マークでの評価』


よろしくお願いします!

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