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攻めんといて!俺達は異世界にコンクリートで専守防衛国家を作りたい  作者: くろすおーばー
二章 コンクリートと魔法
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46:国名コンクルザディア

本日投稿一話目、二話目は投稿できるかちょっと微妙、投稿できそうならいつものように15時か19時に投稿しますね

四つの種族の住むドワーフの里


特に名前もなかったのだけど、というより里に名前をつけるという風習がない、週頭の話し合いで


「そろそろ里と言うには規模も大きくなりましたし里の名前を決めませんか?」


工場長の言葉に私達の頭の上には?マーク、ざわざわし始めてやっと


「もしかして里に名前とか付けないんですか?」

クレイさんの一言で人族と他種族のギャップに双方気がづけた


「名前ですかぁ特に付けたことないですなぁ」

オークのオルドアの言葉に私達がうんうんと頷く

「しかし四種族も暮らしておいてドワーフの里というのもどうかと…」


言われるまで何も思ってなかったけど確かにもうドワーフの里ではないわね


「それに昨年は転移したてで出来ませんでしたが年度末には決算書を上げたいんですよ」

またしても私達の頭の上には?マーク、年度末?決算書って何?あれ?クレイさんの頭にも?マーク

「いや工場長、別にお上も居ないんですから年度末とかどうでも良くないですか?」


「良くない!こういうことはしっかりしておかないといずれ手遅れになる」

「手遅れって…」


「クレイ君、クリシュナさんが言うには敵がいるのだろう?そいつらとやり合うときに自分たちの状態が解らなくて戦えるのかい」


「それは…」

「年度末や決算書というのはそれほど大切なんですか?」

わたしが声を上げると

「私達のこの里、わかりやすく言えば今は助け合いでなんとかなっているがどれだけ穀物が取れてどれだけの人々を養えるのか、年度末はその為の区切り、決算書は私達の…そうですね国力、里の力を数値化したものだと思って欲しい」


「それもう会社の決算書というより国の規模じゃないですか」

「仕方ないじゃないか、お上も居ないんだから自分たちでどうにかして行かないと」


「お上が居ないというか僕らがお上…にしても今冬ですよ、今から春までに日本の国の仕組みを全種族に覚えもらうのは横暴ですよ!」

「だれもそこまで言ってないじゃないか!わたしは決算書と年度末をしっかりしようと」


「だからそれが無茶だって言ってるんです」


私達そっちのけでエキサイトし始めた二人にまあまあとオークのオルドアが割って入る


「その年度末と決算書だったか、今後のことを考えれば必要なのだろう、それに私達の身に起きたことを考えれば敵の動きも気になる工場長殿が焦るのも判る」

ムスッとしたまま頷く工場長

「しかしクレイ殿の言う通り今の私達には仕組みもわからない状態では賛成も反対もしかねる」

そうそうとクレイさん


「これから一年間は保留してもらうことは出来ないだろうか?せっかくこうやって四種族仲良く暮らせているのだ後々言った言わないで揉めてもつまらん、これから徐々に急ぐものから優先して決めて行くではダメなのだろうか?もちろん私達も勉強するし判らないことはしっかりと聞く」


族長もそれに賛同する

「工場長、やっぱり焦りすぎですよ、これに関しては人族だけの意見です彼らの意見もちゃんと聞いて決まり事…法を決めていきましょう」


クレイさんが諭すように言えば罰が悪そうな工場長さん、今までこんな素振り見たことなかったからどうしたのか理由が聞きたくなる


「どうして急にそうしようと思ったんです?」


「すまない…確かに焦りすぎた、来年がうまくいくのか、もし作物もうまく育たずその得体のしれない敵が来たらと思うと心配になってしまって」


確かにこの里は一つのようでバラバラの四種族、決定するのにも時間が掛かるし今は助け合ってはいるけれど共同体としての纏まりがないと感じてしまうのかもしれない


纏まりを感じられるもの…

「それなら皆さんで言うところの国名を決めてはどうですか?」


「それなら社名のイソロクが有る」


「そうではなく働いている者もそうでない者もひっくるめた名前という意味で国名が良いと思うんですよ」

今のイソロク防衛企業共同体は社名であってここに住む人全員のための名前じゃないだから皆が一つになれる別の名前が有れば良いと思ったのだ


「わしもその案に賛成じゃ、その名前が有ればドワーフもオークもエルフも人も関係なく同じ仲間、社名よりも一体感が有ってよいの」


「国名ですか…」

「そうですよ、国名をまず決めてみんな一緒だと感じる事から始めましょう工場長、これが第一歩だと思えば良いんですよ」


「そう…そうだね、考えてみれば国名も何もなく始めようとするなんて飛ばし過ぎだな」

苦笑いの工場長さんを見てやっとみんなもほっとする、やっぱり今のこの里の長は工場長さん、この人が浮足立ってしまうとみな不安になってしまうのだ


話し合いの末、国名については全国民、老若男女種族も問わずの公募で出てきたものを国民投票で決めようとなった


候補が多すぎてすったもんだしたが最終的にコンクリートとこちらの言葉で坩堝を指すザディアを合わせた『コンクルザディア』が選ばれた

工場長さんも人の子、色々考えすぎると不安になるわけで実質、従業員50名にドワーフ50名、エルフが10名にオークが120人以上ずっしり肩に乗ってっるって気づいちゃってテンパっちゃったのでございます


ブクマや評価をしていただけると作者が大変喜びます!続きを書く活力になりますので


『ページの下にある☆マークでの評価』


をよろしくお願いします!つまらないと思えば低評価でも構いませんので是非お願いします。

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