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攻めんといて!俺達は異世界にコンクリートで専守防衛国家を作りたい  作者: くろすおーばー
二章 コンクリートと魔法
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45:レンズ作れませんでした、でもめげません!

本日投稿二話目、午前中に一話目も投稿してますのでまだの方はそちらからどうぞ

テストを経てガラス化すること自体は出来たけど、鉄板の上で出来たガラスをレンズに成形することは出来ず砂の鋳型の中に流し込み冷えてから研磨という形に落ち着いた


研磨するのはドワーフ…結果的に私の仕事はガラス作りだけでこれも誰かに任せられる仕事


「誰にでも出来るというのは大切なことだよ」

とクレイさんに慰めてもらったけど魔法や魔法陣でもっと楽にレンズが出来ないか考えてしまう、研磨もドワーフの腕次第で均一化安定化には程遠い気がするのよね


私の予感は的中、ドワーフの技術を持ってしてもまともな物は出来なかった


レンズ研究は暗礁に乗り上げ中止、結果としてはガラスの生成という成果が残った

でもそれは裏を返せば力は借りながらだけど自分たちの技術でガラスが作れるところまで来たんだ、時間を掛けてやっていけば良い


ガラスもいつもの広場に試作品として飾り、使い道をみんなに考えてもらう、これは沢山使い道があるだろうから工場も大変かも


それにクレイさんが言うには、あえて戦場で狙撃スコープを使わずに敵を倒した伝説のスナイパーも居たそうで目指せクレヘイヘ!と言っていた


一番射撃の経験があるノウミさんだけでなく警備に当たる者は弾丸の少なさから毎日一発づつだけど的目掛けて実際に撃って感覚を覚える練習が行われている


一日一発だけなせいかみんな集中力が高い、外せない状況を想定いると考えれば悪くない練習方法かもしれない、オークは…まだ一丁しかない歩兵銃に指が太すぎて入らないので練習できていない二丁目はオーク用に引き金と用心金を大きくした物にする予定なんだとか


「シュナも一度経験しておいた方が良い、銃の管理に関してはシュナ達エルフだからね」

「わかりました、どうやって撃てば良いんですか?」

まずはボルトを引かずに構えてみる


「ストック、後ろの木の部分をしっかりと肩に当てて」

言われたとおりに肩に当てる

「頬もストックに当てて的と銃の先頭にある出っ張りと手前に二つ有る出っ張りの間が一直線になるように、そう二つの出っ張りの間に先頭の出っ張りが来るように」

銃の先っぽの出っ張りが照星、フロントサイトで後ろの二つの出っ張りが照門、リアサイトというのだそうだ


そこまで出来たらボルトと呼ばれる部分を90度上げて後ろに引く、下から弾が上がったのが見える、ボルトを元に戻すと弾が装填されるのが見えた


さっき言われたように構えて的を見る

「引き金は引くというよりも絞るように、出来るだけ姿勢を崩れない様に銃を動かさないように」

これが見ていたときと違って凄い難しい、重くて自分の呼吸ですら狙いがずれる、弓に似ているけどなれない姿勢と力の使い方、ここだと思って撃った弾は力みすぎたのか的には当たらなかった、それとこの衝撃!しっかりとストックを肩に当てなきゃいけない理由が嫌でも判った


「むずかしいべ?」

撃ち終わったまっちゃんさんも苦笑いしながら同情してくれる


ノウミさんを見ているから勘違いしちゃうけど日本人は殆どが銃なんて生きてる間に触れることもないんだった、私に指導してくれたクレイさんも今日は的に当てられなかった


もっと当てやすくならないかしら


そういえば映画だと光が出てる銃があったあれなら光の魔法陣で出来るかもしれない、それと無属性の身体強化の出来る者なら姿勢を制御できるかも


「クレイさん、映画で銃から光が出てるやつ、あれって仕組みわかりますか?」

思い立ったら即行動…申請書は忘れずにだけど


「あれかレーザーポインター」

ちょっと待っててと工場事務所に行って帰ってきた

「これプレゼンとかで使うやつだけど、仕組みまではわからない」

太めのペンサイズ、ボタンを押すと赤い光

「駄目!」

光を覗き込もうとした私からペンが取り上げられた

「失明するかもしれないから絶対に直接光を覗かないこと!」

「そ、そうなんだ、気をつけます」


危うく失明しかけた、クレイさんが蓋を外して中身を見せてくれたけど技術が違いすぎて参考には出来なかった


う~ん光のマナを集中させれば光量は上げられるけど直線で光を発するところが難しそうね


家に帰って社長の息子さんの本棚からそれらしい本がないか探す

「これかも?」

科学の本、光には光の位相(周期的に繰り返される光の波の、山と谷が揃っている状態)が揃っている光をコヒーレント光というらしい


光の波形が揃っていればいいというのは光のマナにも当てはまるのだろうか?


まずは大きなサイズで作ってみることにした、もちろん申請書はちゃんと提出済


第一段階、ピザのMサイズほどの円形の中にそれぞれ均等になるように10片の光のマナの陣を書いて魔力を込める


うん、全体がすごい光る、でもそれだけ、これを一つの方向にだけ向ける方法を考えなければ、魔法陣の位置を変えてみたらどうだろう?


今度はピザのMサイズ+厚みをもたせ円柱にして側面に四角い魔法陣を10片書いてそこから中央に向かう誘導線を書いてみた


真ん中に向かって光が伸び円の中央で強く輝いた、中央に向けて光を集約することは出来た、これをまっすぐに飛ばすには…


う~んわかんない、一人で悩んでも仕方がないこれも広場に出してまっすぐ光を飛ばす方法がないかアイデアを募ろう


あっさりと解決策が出てきた


「これ出口作れないの?」

そう言ったのはオークの子供、そう私の作ったものは光が集約するどころ止まり出口がない


今まで作った物の上に円錐を載せその先端に出口を作ってあげればそこから光のマナが前に向かって放出されレーザーポインターっぽいものが出来た!


子どもの発想は本当に柔軟だ、なにか後でお礼しなきゃ

「ううん、ここで家もご飯も貰えてるから要らない」

優しい子だ、思わず抱きしめたら真っ赤になっちゃって可愛い


しかし、今度は別の問題がおきた、出口が出来たのだからマナと魔力も抜けるわけで…短時間しか使えないのだ


でも基本形が出来たあとは小型化と使用できる時間の延長


諦めない女、クリシュナの研究は続く

ブクマや評価をしていただけると作者が大変喜びます!続きを書く活力になりますので


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よろしくお願いします!

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