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攻めんといて!俺達は異世界にコンクリートで専守防衛国家を作りたい  作者: くろすおーばー
二章 コンクリートと魔法
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35:魔法を学ぼう(クリシュナ先生の魔法授業)

本日投稿一話目、午後15:00にもう一話投稿予定

「大地に宿る炎の加護よ我が呼びかけに力をうあっち!」

これは驚いた、今は通常魔法の授業、指先に火を灯す初歩の魔法なのだけど失敗したのはドワーフとオークで人族は全員成功、魔法は予め要素を詰め込み魔力を込めれば発動する魔法陣とは違い想像力が物を言う、失敗しないということはイコールしっかりと想像できているということ


「CMとかでそんなの見たことが有るし」

とはノウミさん


なるほど確かに彼らの映画などでは魔法が度々でてくるし正直リアルである私達よりもすごい魔法を使うシーンを見かけたことも有る、私からすると


なんだ向こうの世界にも魔法有るじゃないと思ったのだけどCGと呼ばれる技法であって実際にはそれっぽい演技をして後から絵を追加しているだけと言われて驚いたものだ、だって絵には見えないんだもの


想像させるという意味では初期学習には映画を観てもらうのは良い手段と言える


しかしオークには抵抗感というか観てもらうのは忍びない気持ちがある…なんというか向こうの世界でのオークの扱いがその…酷いからだ


見た目も存在も悪そのもの、彼らの実態とはかけ離れていて気が引けるのだ、これはクレイさんに言って出来るだけオークの存在がソフトに描かれている作品がないか探して貰おう


それはさておき今は今、授業中だ


元々聞いているのはここに居るオークは土の属性、ドワーフは火の属性そして私達エルフは風の属性といったように得意とされる属性が種族にある、と言ってもそれは生活スタイルがそうだからよく使うから得意といっただけであり本来得意かどうかは個々の素質に委ねられるのだと父様から聞いたことが有る


だからこそドワーフであっても学んでいなければ指先に火を灯すといった簡単な魔法でも素質によって使いづらい子も居る


これを出来るだけどの属性も平均的に使えるようにしてその中でも得意なものを伸ばすこれが授業の目的、今日は初回の授業ということも有って適性検査をしている


各自には水・火・土・風・光・聖・無と書かれたプリントが配られ各魔法の初歩の魔法が発動できるかどうかチェックシートに書き込む形になっているこれで得意と不得意を見つけ出し適した授業カリキュラムを組む、ついでにこれで個人個人を把握しやすくもなる


ちなみに聖は回復や状態回復、無は身体強化などが含まれる


「先生、俺は鍛冶屋の息子だ他の魔法なんか要らないから火だけ教えてくれよ」

ふ~む、確かに火は大切だけど


「鍛冶をするときふいごを使いますよね?」

「ん?ああ使うけどそれが?」

「風魔法を使えると重労働の鞴も楽ちんになりますが使いたくなりませんか?」

「本当か!?欲しい!風魔法も使えるようになりてえ」


出来るだけ使えることのメリットを教えてあげれば何も言わずに必要だからの一点張りよりは勉強しようという意欲も湧くでしょう


「クリシュナ先生、俺スワンザ兄ちゃんみたいにでっかい弓撃てるようになりてぇ」

「それなら…」


こんな感じで自分の生活や目標でのメリットを教えて興味を持ってもらうのだ、これは園児たちの社会科見学でも使った手だけどこの授業でも活かせていると思う



ふぅ~、第一回の魔法授業が終わり一息つく

「姫様お疲れ様でした…あの私本当に姫様のように出来るでしょうか…」

不安そうにしているのは最終的には私ではなく教師をしてもらうシャンネ


「私も手伝うし、本当に出来ないと思ったら言ってくれればいいから」

出来るだけ気負わない様にと声を掛けておく、実際私よりもシャンネは魔法を繊細に扱えるのだけどちょっとコミュニケーション面で不安がある、最近は仔たぬきズのママ!ママ!アタックのお陰で引っ込み思案も改善しつつ有るのでこれが切っ掛けでその辺りうまく行ってくれればいいんだけどね


シャンネと一緒に歩いて帰っていると、クレイさんが魔法の練習をしている


ボッと拳くらいのサイズの火球が手のひらの上に浮かぶ、飲み込みが早いと言うか映画のお陰?


「もうあそこまで使えるなんて、私自信なくしちゃいそうです」

涙目のシャンネだけど、あれくらいならばまだまだシャンネの足元にも及ばないだろうに…


「あ、シュ…クリシュナさん」

私達に気づいたクレイさんが手を降って近づいてくる、別にみんなの前でもシュナでいいんだけど気を使ってクリシュナと呼んでくれる、結婚後は絶対にシュナ呼びで統一させる、私が心に誓って拳をぐっとすればそれを見たクレイさんが?と首を傾げた、気にしないで下さい


「もうそこまで使えるんですね」

「ああ、さっきの?まあ映画のお陰でしょう」

そうだ!オーク達がソフトに扱われてる作品が有るか聞いとかなきゃ、わたしが事情を話すと


「そうですね、確かに気分の良いものじゃないからね、帰ってから探してみるけどアニメでも大丈夫?」


出来れば実写のほうがありがたいのだけどああいったファンタジー作品の実写化は大作と言ってお金がかかるので質のいい作品は沢山は無いのだということだったのでアニメも可ということにしたのだけど


アニメのファンタジーの多さ!そしてドハマりした私達エルフの睡眠時間がガリガリと削られていったのは内緒である

ブクマや評価をしていただけると作者が大変喜びます!続きを書く活力になりますので


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