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攻めんといて!俺達は異世界にコンクリートで専守防衛国家を作りたい  作者: くろすおーばー
六章 コンクルザディアの大改革
134/166

123:販売促進と民営化

本日投稿2話目

隣国サンダン王国の王家用の馬車を納入し終えたドワーフ達は矢継ぎ早に荷馬車の製造に取り掛かっていた


サンダン王国で使用されている荷馬車は所謂、幌馬車と呼ばれるタイプでサンダン王国から初めて実物を購入させてもらい見て思ったのは


「なんか想像してたより横幅無くない?」

俺の問いかけに面々も頷き

「これトレーラーの荷台の幅三分の一も無いんじゃないか?」

これが運送部の面々と一緒に見た最初の感想だ、動力が馬一頭立てだとこんなものか


俺達運送部の意見を聞いてそこからはドワーフ達が幅を広げつつと安定性と一頭立てでも多く積める研究開発に没頭していたのだ


二台の試作荷馬車は王家用とは違い耐久性とは別にメンテナンスのし易さと部品の交換のし易さも求められるため王家用に作られたものとは違うサスペンション、板バネ式が採用されていた


板バネに関しては元々トレーラー(荷台部分)に採用されていて見慣れたものでは有る…が、20tを超える積み荷を乗せるトレーラーと馬一頭から多くて四頭で曳く荷馬車とでは必要とされる剛性や弾力がまるで違う


「おう!これで幾らだ?」

親方がバインダーを持ったドワーフに声を掛けた

「う~ん、そうですね軸も繋がってて加工費用もありませんし~一台あたりの費用と人件費で~」


丘の上から無限湧きする鉄などの資材は無料なのだが部品や重量ごとに値段を設定して実際には無料だが本来掛かる費用を算出している、これによって売値と粗利を設定するようにしていて、こうすれば極端に安かったり高かったりという事態を防げるというわけだ


大人も参加できる保育園での簡単な四則演算や読み書きもこうして活きている、今後は開校が伸びに伸びている学校に行くようになればその辺りはもっと改善発展してくんだろうな


一頭立て・二頭立て・四頭立て馬の頭数に応じて馬車のサイズ、重量の関係で容量は少ないが冷凍・冷蔵コンクリート製の荷台、美術品などを運ぶための柔らかい足回りの馬車などバリエーション豊富、自動車の新車販売のようにオプション選択で組み合わせも出来て購入金額を切り詰めたりする事も可能


お客にとって良いことだがドワーフ側も今までは腕利きの職人にばかり仕事が回っていた状態から腕利きではなくとも、営業や管理に事務と仕事が割り当てられて仕事のない人間が減るメリットが有る



国としても動きがある、馬車やお店を経営に関しての補助金制度、多種多様に…と行きたい所だけどそんなに簡単に増やせないから今は仕事に依って補助金の金額が違うだけだ


これ以上の仕事は住民課が参ってしまう


戸籍の管理に住宅ローンと補助金制度、エピリズの就職ギルド(ハローワーク)、全部同じ住民課の担当、公務員を増やさないと回らない仕事量…今は国直轄でやっている建設事業もいずれは建設会社などが生まれてくる事を考えれば土木課も欲しいし


観光課や工場の事務員がやってる財務も公務員に投げたいと国王と新工場長からも事あるごとに言われているし


やることいっぱい…公務員さんって大変なんだな



公営から民営に変わったものといえばゲラ鳥の養鶏とヤンゲの牧場はオーク達の仕事になって会社を立ち上げてもらっているが経理関係は工場が代わってしているし


川魚の養殖はホビット達が運営、パン屋は完全に切り離してドワーフの運営、王都に住む各種族が定職を持っている形だ


城壁の見張りは運送部とエルフは完全に離れて軍部の管轄に切り替わっている、後々問題が起きそうな意匠に関しても特許庁みたいなものも考えないといけないし…


公務員を増やしつつ国の直轄を減らしていく様にシフトし始めているのだが、減らしても当分は公務員が増える度に部署も増えていって余裕が生まれるには長い時間がかかるだろう


エピリズの村の事もホテル建設にホテルの従業員…には雇用促進でエピリズの村の住人を率先して雇い、ホテルの装飾やベッドのシーツは距離的にも近いホビット達、ホテルの料理は大将の三号店にテナントとして入ってもらい宿泊客だけでなく住人達も利用可能にしようと打ち合わせしてある


なんだか仕事だらけで折角異世界でホワイト企業になったはずなのにセルフブラック化してきている気がしなくもない


シュナからも働き過ぎを注意されていて後ろめたい…でも国として見た時に足りない物が多すぎるんだよな、せめて我が子が生まれる頃までにはもう少し落ち着きたいが…


来月には延び延びになっている学校も開校するし…やってもやっても仕事が減る気がしない

ブクマや評価をしていただけると作者が大変喜びます!続きを書く活力になりますので


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よろしくお願いします!

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