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攻めんといて!俺達は異世界にコンクリートで専守防衛国家を作りたい  作者: くろすおーばー
五章 コンクリート鎖国と外交ドクトリン
111/166

101:出店ラッシュ(大将視点)

本日投稿1話目15:00頃には2話目を投稿予定

時期尚早とお断りを入れたのだけどフェデンさんからの強い要望で春か夏には三店舗目ををエピリズの村に出店する流れになってしまった


う~ん、三店舗目…もとはホビット向けで考えていたから予定が狂った、二号店と同じ鉄板焼きにするかそれともやきとんかフェデンさんの要望的には一号店と同じ味を求めてるんだろうけど…しかし豚が居ない、ボアと呼ばれるイノシシの様な動物は居るけど、家畜化はされていないし一度試したときは野生特有の臭みが強くてとてもメニューに載せられる代物じゃなかった



ジビエかぁ~、管理され既にバラして送られてくる家畜の豚肉と野生で生きてきたイノシシ、似て非なるもの何だよなぁ~、狩猟やってるノウミさんに臭みの取り方聞いてみるか


「塩かな、血抜きをしっかりしてその後は塩か牛乳…は無いからヤンゲの乳で一晩漬ければ行けるんじゃない?」


塩かヤンゲの乳ね、両方でどっちが臭みが取れるのかは試すとして安定供給を考えるならやはり養豚…養ボアとでも言うべきか、豚はイノシシからの家畜化とは聞いたこと有るけどどうやってそうなったのかまでは判らないし長い年月かければいいってもんでもないだろう


もう此処は差別化して一号店は豚肉、三号店はボア肉の店にしてしまおうか?もつ鍋はぼたん鍋にして…


「大将さんこんにちわ」

「ああ、こんにちわ」

二号店の鉄板焼屋を任せているメルナさんがやってきた


「お肉の補充で来たんですけど、なにか悩み事ですか?」

「ちょっとエピリズの村に三号店を出す話が立ち上がりましてね」


「あら!めでたい三号店はやきとんですか?店長はデリアちゃん?」

「そうですね店長はデリアちゃんになると思いますけどどうしてやきとん屋だと解ったんです?」


「だって鉄板焼ならそんなに悩まないかなって、やきとんとなると豚肉が冷蔵庫の中にしか無いからそれで悩んでるんじゃないかって思ったの」


「当たりです」

伊達に一年以上一緒に仕事をしている仲じゃないってことか


「ボア肉を代用しようかと思ってるんですけどどうも自信がなくてですね」


「それならボアにも種類がありますからその中から合う肉を探して見ても良いんじゃないかしら?」


「え?ボアって一種類じゃないんですか?」

「割と穫れる場所で見た目も味も違うのよ、気づかなかった?」


「うちはそこまで獲ってきたものを使ったことがなかったですからね」

そううちは味が変わらないように冷蔵庫の中の豚肉ばかりで外から獲ってきた肉はたまに実験的に使うだけだったから種類が有るなんて思いもしなかった


「それって今の時期でも穫れたりしますか」


「ええもちろん冬でも餌を探して動き回るから割と今の時期のほうが見つけやすいわ、今度うちの男衆に頼んで捕まえてこさせる?」


「是非!お願いします!出来れば生け捕りをお願いしたいんですけどやっぱり危険ですかね?」


「平気じゃないかしら、最近は麻酔銃だったかしら、軍の方で薬が見つかったって言ってたからそれを使えばヤンゲのときより安全に捕まえられると思うわ」


それならば安心かな、どんな味になるかは判らないけど、これなら掛け合わせしたりして豚に近づけられるかも


「それはそうとみんな大忙しね、ドワーフのパン屋さんもエピリズの村に二号店を出すみたいだし国の直営で生鮮品の店に雑貨屋に金物屋もオープンするんですってね」


そうなのだ、養鶏の玉子や肉それにヤンゲの乳にチーズなども軌道に乗り数を揃えられる様になった所でエピリズの村が出来た格好の商機を逃したくないのは皆同じ、なにせライバルが居ないのだから


そんな中でもアルコールを出せるのはうちのお店だけ、フェデンさんはうちの味を褒めてくれたけどそこんとこを含めて出店を望んでるんだろうな


アルコールは手軽なストレス発散材料、悩みの解決にはならなくても一時的に嫌なことを忘れられる


出店に関しては場所を決められていて村の中心部の交差点、密集していて互いに補え合えるがそれだけじゃない、犯罪に対してのセキュリティ面でも密集している方が扱いやすいからとクレイさんが教えてくれた


うちの店以外は既に建築が始まっていて、うちだけが設計の為に待っていてもらっている状況、出遅れたとも言えるが様子を見れるとも言える


要は捉え方次第だから焦っても仕方がない


「決まった感じかしら?」

「ええ、ボア肉でやきとん…この場合はやきボアですかねやってみようと思います」


「大将さんにはお世話になってばかりだったからね、ここいらで恩を返しておきたかったから良かったわ、うちの男衆には張り切らせてもらうよ」


ケラケラと笑って喜んでくれるメルナさん、あぁ忘れかけていた…そうだこんな風に客も店員も喜んでもらえるお店が作りたくて独立したんだった


次のお店も目先のことでなく理想を掲げよう、原点回帰だ

ブクマや評価をしていただけると作者が大変喜びます!続きを書く活力になりますので


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