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攻めんといて!俺達は異世界にコンクリートで専守防衛国家を作りたい  作者: くろすおーばー
四章:初めての戦争
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閑話:捕虜収容キャンプ場(リゾート)

本日投稿1話目


ただより高いものはない…

サンダン王国との戦闘が終結した時点で既に秋も深まっていて夜は充分寒い季節


夜の野営地の捕虜たちにとっては集まれる建物も無く困窮して…


挿絵(By みてみん)


「あったけぇ」


無かった、人道的配慮からクレイさんとノウミさんのキャンプ道具が丘で複製され配られた、クレイさんの持っているテントはワンポールテントと呼ばれる円錐状のテント、一つで最大四人が横になれる


クレイさんが向こうの世界で使った時の写真を見せてくれたけど、なんていうのかしら男の人がロマンを感じる秘密基地ってこういうことなのかしら?それと夜の海とその向こうにある都会の灯りが綺麗で本当に違う世界から私の旦那さんは来たんだと思うとすごい奇跡だと実感した


挿絵(By みてみん)


ノウミさんのは面白いテントでワンタッチテントといって円形の袋から取り出して広げようとするだけでポン!と勝手にテントになっちゃう魔法のテント、それでいて六人まで入れるでっかいテント


テントだけじゃなくステンレス製のピッカピカの薪ストーブ、これがかなりの評判を呼んだ、とにかく軽い・簡単に組み立てられる・上に鍋を置けば湯も沸かせて料理もできる


「これはありがたい」

リザード族の男がポツリと呟くのが聞こえた、向こう(地球)の世界のリザード族と皮膚が似ている爬虫類と呼ばれる生物は気温の変動特に自分で体温を上げることが出来ない変温動物


寒さに弱く活動が緩慢になったり動けなくなる事もあると勉強した


どうやら生態は近いみたいで温かいストーブの近くから離れようとしない、これ逆に動けなくなってる気がするの私だけかしら


食料は今までと違って施しはしない事になっていて、自分たちで狩猟なりなんなりで集めてもらう


例外は白米で人数分ではないけど毎日供給される、お米を炊くために薪ストーブとセットで炊飯釜まで付けている


これは建前として人道支援1割、米食に対するエパール・リザードの反応のリサーチ5割、今後の顧客作り4割


エパール族は喜んで食べたがリザード族の反応はイマイチ


それでも彼らが自分たちで捕まえてきた動物や魔物の焼いた肉と一緒に食べさせるとリザード族の反応が変わった、合わせて食うと食が進み肉だけでは満たされない腹も米も一緒にかっこむとあら不思議、満腹感を得られるとお米に対する問い合わせが殺到


しかし米の供給は限られているので中々一緒に食べられる機会は訪れない


食べられないと言われると食べたくなるのは人に限らず共通みたい、挙句の果てには米の供給量を増やして欲しいと自らが獲ってきた肉を交渉材料にして陳情に来る者たちまで現れた


「計画通り…」

なにやら旦那と米を卸しに来た大将さんが黒い笑顔で笑ってる


今持ってきているのは結局のところ丘の聖なる力で減らないお米を使っているだけ、本当に田んぼで育ててる稲はまだ商品に出来る量に至っていなかったけど来年には同じサイズの田んぼを増やす所まで来てはいるので計画的には順当、収穫は増えてきている


中々サンダン王国から賠償に対する返答が返ってこないのを良いことに売りたい製品・食品のリサーチ会場に…


こういう所が国というより企業っぽいと感じる理由なんだろうか…

国家としてのコンクルザディアの人道に配慮したテントも薪ストーブ政策を無料でありがたいと感じているエパール・リザードの両種族ですが、企業としてのイソロク防企共(防衛企業共同体)にとってはただの商機


ブクマや評価をしていただけると作者が大変喜びます!続きを書く活力になりますので


『ページの下にある☆マークでの評価』


よろしくお願いします!

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