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プロローグ

今から世界は終わる。終末世界に姿を変える。


フルダイブ型ゲームが一般的になった現代。神ゲー、クソゲー、エログロ、全てのゲームはフルダイブ型と化した。


旧世代の神ゲーたちは、フルダイブ型に最適化できず、廃れて行った。そんな時代。


「本日はお集まり頂きありがとうございます。それでは只今より、当社が社運をかけて開発した究極の新時代ゲーム。『ムゲンワンダーランド』のセレモニーを……開始致します。」


歓喜に包まれる会場。今からこの会場は、阿鼻叫喚の地獄と化す。


マッシュルームヘアの彼、三季(あきない) 零人(れいと)が立ち上げたインディースタジオ、チーム・ゼロゼロ。


「公開日は……今日。只今より。」


立ち上げとほぼ同時にリリースした『ワンダーランドクエスト』がAAA級タイトルを差し置いて時代を作る特大ヒット。


「それでは始めましょう……新しい時代を。新しい世界を!」


ムゲンワンダーランド発表セレモニーは全世界から注目されていた。最高の特ダネを求めて、日本中から記者が集まっていた。


零人がボタンを押す。


光が現れる。『ゲート』が開く。ワンダーランド行きのゲートが……



その日、この国は終わりを迎えた。


現実の身体をファンタジー世界に適応させ、自由に旅する、フルダイブを超えた完全なる究極のゲーム。いや、第2の人生。それがムゲンワンダーランド。


だが、セレモニーで事件は起きた。ワンダーランド行きのゲートを開いた時、ファンタジー世界の生物……いわゆる魔物が大量に逆流。


幸か不幸か、海外に魔物は出なかったものの、政府はこの問題を国内のみで対処すると発表。


様々な施策が取られたが、急場しのぎにもならず。政府機能も事実上消滅した。かくして日本は、魔物の跋扈する『魔境』と、数少ない人の住まう場所、『人境』の二つに分かれ、混沌を極めていた……


それから、長い時間が経つ。

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