水人間
ナヌニーのナイフはとても便利なもので、それを乗り物として使うこともできる。結構速い。
しばらくすると、海が見えてきた。
海岸に近づくにつれ、その海が青くないことがわかる。
当然そこで遊ぶ人はいない。
それで、色はというと、黒だ。謎の黒い物体。
それと同時に一人。誰かがいる。
とりあえず、助けにいかないと!
いや、助けるよりかは、加勢に加わる、の方が正しい。
その男は、水を操り、黒い物体を溶かしている。
そして、加勢に加わる前に、全て溶かし終わっていた。
俺とナヌニーは男に話しかけようとする。そのとき、
海に溶け出している黒い液体が、まるでダイダラボッチ
のように襲ってきた。
ただし男は冷静だ。
黒い物体よりかは、もう黒い物質と言っていいだろう。
黒い物質は、海を利用して大きくなっている。
つまり、水を操るであろうその男は、一瞬にして、黒い物質の持つ水を気化させ、黒い物質は跡形もなく、消えた。
「シルエッド」(俺はシルエッドだ。何か用か?)
「USIU」(俺はUSIU、とある敵を追っている。さっきの黒いのも、その敵が作り出したものだ。)
「ナヌニー」(私はナヌニー、よろしく!)
「シルエッド」(ってことは、お前らは俺のこの能力について何か知っているのか?)
「USIU」(確実に俺の追っている敵のコンピューターの影響であることは間違いないな。)
「シルエッド」(なるほど、、、俺の家族は重傷を負った。あの黒いやつのせいでな。よし、お前らについていく。)
判断が速い。こうして一緒にコンピューターを倒す旅になるわけだが、この海どうやって渡る?
まあ簡単なことで、えーと
いつも通りナイフを乗り物にして、高波対策にシルエッドが水を気化させれば進める。
陸が見えた時にはもう夜である。砂漠、か。