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友人の女




もう、大丈夫。

この子の邪魔をする奴は居ない。

さぁ、幸せな生活を。





そう、思っていたのに………………。










「お友達?」

「えぇ、彼の。」

またしても家に招かれざる客が来た。

あのクズの友人を名乗る女がやって来た。

「友達二人がほぼ同時に失踪なんておかしいと思って…で、こちらに訊いてみるって友達が言って………何か、御存じありませんか?」

またしてもやって来た。

女も私が妊婦だとみるとニヤニヤニヤニヤ、不快でしょうがない。

「さぁ、私は何も………」

「トラブルに巻き込まれてないと良いんですがね…………。

死んでないと良いんですがね。」


ドクリ


心臓が跳ねた。

この女もだ。知っている。

矢張り………

「無事であることを祈っていますよ。では、私はこれで。」

帰ろうとする女。

「あの、少し良いですか?」








「またあのクズの友達が来た!」

「え………?どうするんだ?また殺す訳にも」「殺すのよ!サッサと殺しなさい!住所も押さえた!」

夫は青ざめた顔をしていた。

臆病な。

この子の平穏の為にも私はあの女を殺さなきゃいけない。

私は覚悟を決めた。







「何?何なの?」

女も困惑していた。

涙目になり、自分がこれからどうなるかの予想をしながら、それを必死に直視しない様にと無駄な足掻きをしているのが見て取れた。

「あなたも………私達の邪魔をするのでしょう。

なら、殺すしか無いの。解れとは言わないから……じゃぁね。」

「なぁ、ここまで脅かせばいいんじゃないか?何も殺す事無いだろう?」

夫が青ざめた顔でそう言う。

「退いて、この女は知り過ぎた。」

そう言って女を崖へと押していく。

「何?私は何も知らない!あなたの言う手紙はもう捨てたわ!そこに大した事は書いてなかったし………」


ドン


女の言葉はそこで途切れた。


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