ハロー、どこかのあなた
初出:自サイト
揺れた。
揺れた。
こころが揺れた。
ほんのちいさな触れ合いで、
どうしようもないくらいに、こころが揺れた。
私はいつからこうなってしまったのでしょう。
ついこのあいだまでは、そんなことはなかったはずなのに。
震えた。
震えた。
こころが震えた。
さりげない言葉が耳に届いて、
どうしようもないくらいに、こころが震えた。
なんてことのない時間が、
あたりまえの日常が、
チカチカ瞬いて、私を取り巻く。
色あせた世界が彩られる。
その瞬間だけ、ひとりぼっちの私はどこかへ行って、
新しい、元気な私がやってくる。
ハロー
こんにちは
ごきげんいかが?
誰かの言葉が、私を取り巻く。
誰かの言葉が、私を勇気づける。
誰かの言葉が、私を突き刺す。
誰かの言葉が、私を喜ばせる。
怯えた。
緩んだ。
絡んだ。
凍った。
脅えた。
触れた。
震えた。
揺れた。
こころが、躍った。
ハロー。
あなたがくれた言葉が、私を救う。
だから今日の私は、少しだけ元気でいられるんだ。
配布元不明のお題より。
といいつつ、ほぼ内容が変わったので、中身が別物になりました。
恋というより、応援歌――、いや、感謝かな。
すみっこに生息する書き手の作品に、ふと反応を残してくださる方々によって、
私は今日も、ここにいるのです。




