表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

日常

作者: アルプスの覇者
掲載日:2017/03/14

コロッケパンに罪は無い

学校とは窮屈だ。

社会を教える為の牢獄と言ってもいい。

隣の席には美少女、その美少女の前にイケメン。


この時点でもう駄目だ、めんどくせぇ。


席替えをしてこいつらから離れたい。


唐突に隣の美少女、北村 香織に声を掛けられた。


「目が死んでるけどどうしたの?」


ん、喧嘩売ってんのかな?


「……生まれつきだから、後喋りかけないでくれると助かる」


「おいおい、そんな言い方無いんじゃないか?」


今度は美少女前方のイケメン、村上 悠が声をかけてくる。


うるせぇ、いきなり煽られた奴と仲良くする気はねぇんだよ。


まぁ面倒くさくなりそうだから言わないんだけどね☆


「……そっすね」


「わかってるなら謝りなよ」


「すいませんでした」


うんうん、って頷いてるのは良いけどお前嫌いだわ。


いや、お前等嫌いだわ。


オロオロする美少女、イラッとするイケメン、目の死んだ普通の男子。


密集させては駄目だ、イケメンと美少女は良い、目の死んだぼっちは不味いでしょ。


まぁそれから会話も無く昼休みまで進んだしいっか。



俺は昼のチャイムが鳴ると急いで教室を去る。


「待って!」


何も聞こえない。


全力で駆け抜ける。


「……え?あ、待って!!!」


待ってって聞こえた気がしなくも無いが関係無い、屋上に行く階段へ向かった。


「……あぁ、屋上に入れたらなぁ。」


屋上には入れないが、屋上へ向かう階段の最上段は広めに取ってあるため落ち着く。


焼きそばパンうめぇ。


コッコッコッと階段を登る音が聞こえる。


俺はスッと隠れた。


委員会どもが面倒くさがって、ダンボールをそのままにしてるから隠れやすいわぁ。


「……どこ行ったんだろ?」


oh…美少女だ。


因みに名前で呼ぶよりこっちの方がしっくり来るからそう呼んでるだけだ。


「せっかく渡そうとお弁当作ったのに……」


うっわ、最悪だわ。


そんなんしたら目立つだろ、むしろ災厄だわ。


「しょうがない、ここで食べよっと。」


ないわー、マジで無いわー。

教室に帰ってイケメンと食ってろよ。

むしろイケメンに食われろよ。


もっしゃもっしゃと焼きそばパンをほうばりながら眺める。


やっぱ可愛いよな、どっちかって言うと美人なタイプかな?


現実逃避やめよっと!

どうやって教室に戻ろうか、ここから出れば次からは来られるしなぁ。


早く戻って寝たいし。


そうだ、ここは諦めて別の場所で食えば寝れるじゃん。


戻るか。


ダンボールの間から出る。


「……ここに居たんだ!」


「あ、はい。それじゃ教室戻るんで。」


「……て事は聞こえてた?」


「焼きそばパンに集中してたから知らん」


言い訳は完璧


「……私の魅力って焼きそばパンより下なんだ」


ボソッと言葉を零す。


ここは主人公風に行くか。


「何か言った?」


「何でもない!」


「確かに焼きそばパンより魅力は無いな」


「聞こえてるじゃない!?」


当たり前だろ、俺主人公キャラじゃねぇし。


俺は教室に戻った。


待ってって聞こえた気がしなくも無い階段から。


後は放課後になるのを待てば良い!


そんな訳にもいかずイケメンが絡んでくる。


「おい、さっき香織が話しかけたのを無視したろ?」


はい、イケメン帰れ。


「え、呼んでたの?」


「明らかに無視してただろ!」


俺は放課後に帰りながら食べる予定のコロッケパンを取り出し耳に当てる。


「すまないがもう一度言ってくれ、耳にコロッケパンが入ってて聞こえないんだ」


どやぁ、キメ顔決まったわ。


「馬鹿にするのも大概にしろ!」


イケメンはコロッケパンを叩こうとしたので避ける。


ムキになり更に叩こうとするがそれも避ける。


「コロッケパンに八つ当たりするなよ、みっともない」


やれやれって空気を出したが教室の空気が悪い、完全にアウェーだ。


「本当にいい加減にしろ!!」


うわぁ、勝手にキレたよこの人、怖いわー。


俺はイケメンの耳にコロッケパンを添えた。


「オラァ!コロッケパンだぞ!」


「何すんだ!」


「聞き直すなよ、コロッケパンが耳に入ってて聞こえなかったのか?」


やっべ、煽りすぎたわ。


殴りかかって来るが全て避ける。

その度にコロッケパンを耳に添えてあげる。


「んっんー?コロッケパンを添えても聞こえるかなぁ?」


そんなこんなで昼休みは終わる。

結局寝れなかった。



放課後になりコロッケパン片手に帰る。


下足で靴を履き替えてると美少女がこっちに来ているのが目に入る。


帰宅部最速のスプリンターを舐めるなよ!


▶しかし イケメン に 回り込まれた


イケメンもエンカウントかよ。


「……待てよ、せめて話だけでも聞いてやったらどうだ?」


無理っすね。

とは言えない空気。


「……話だけなら」


後ろを振り返ると美少女が!

無性にイラッとした、何でだろうね?


「……あの」


「んあ?」


あ、イケメンの顔が引き攣った。


「好きです、付き合って下さい!」


周りの生徒も驚いてこちらを見ている。


少しおめでとう感出すのやめてよ。


「ありがとうございました!出口はあちらで御座います!」


俺は校門の方へ手を伸ばす。


周りは再び唖然とする。


イケメンも驚いてるね☆


「……私じゃ駄目なの?」


涙目上目遣いはポイント高いね、でも駄目なものは駄目だよね、仕方ないね。


「イマイチ気分が乗らないから」


「……そんな理由で?」


「今の発言もだね、人の理由をそんな理由って言う時点で駄目だわ。」


「……ごめんなさい」


「それじゃ」


帰り道をコロッケパンが待っている。


「待てよ!!!」


だが断る!

イケメンの咆哮は虚しくも届かない(俺の心に)



俺は帰って寝た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] あるぱかワールド全開で好きっすわ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ