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卒論のテーマ「宮﨑駿監督作品について」を修論書いたあとに書き直すとしたら。

はっきり言って、卒論は書くのが楽しいだけだった。

宮﨑駿監督作品をテーマに選べばそうだろう、と言うなかれ。

テーマは確かに楽しかったけど、それ以外の要因が大きい。


ゼミの先生が、学部生で卒論を書いた人間を見たのが初めて、だったのも影響したんじゃないかと思っている。

なぜかと言えば、先生の専門は西洋画。実技。描く方。

なので、皆卒論ではなく、卒業制作を選ぶ。


学部生のときにひたすら実技をやってた人間が大学院で初めて論文を書くとなると、文章のイロハから教える必要があるらしい。

先生は、私が文章のイロハを教えなくとも書けることに感激していた。

なので、細かい言葉のチェックはなく、自由に書かせてくれた。


そして、ゼミには何も決まりはなく、自由にさせてくれた。

そもそも、ゼミの先生は宮﨑駿の研究はしていない。ただ、一般教養で宮﨑駿作品に触れていたので、私にロックオンされたに過ぎない。

西洋画の人気のゼミなのに、卒業制作で造形してる人もいたくらい、自由だった(造形のゼミも別にある)。

唐突に思いついた適当なアンケートをやる時も、私がやりたいようにやらせてくれた。


とにもかくにも、自由だった。


もちろん、ダメ出しを受けることもあった気はするけど、そのことで気に病んで思い悩んだ記憶はない。

とにかく、苦しんだ記憶は全く残っていない。


そして、大学院で勉強し始めた時に、私が自分の卒論に対して抱いたことは「あれは論文と言ってはいけないものだな」ということだった。


もちろん、卒論は、資料は十分だったと思っているし、今書き直しても同じ考察になるだろうし、同じ結論に至ることだけは間違いないとは思っている。

だけど、研究のやり方と書き方が、かなりデタラメ。


本当は、卒論を書く前に、人文系の論文の書き方を参考に理論を組み立てる方法を学ぶ必要があったんだと思うけど、全くやってないので、論理的とは言い難いものだったと思う。


大学院の教授は言葉の使い方にも論理性にも、細かった。

だから、私の卒論を大学院の教授に見せたら、8割方カットしての書き直しを命じられるんじゃないんだろうか。


当然、大学院の教授に卒論で作ったアンケートを見せたら即却下される自信しかない。アンケート自体させてもらえなかったと思う。

ちなみに、大学のゼミの先生も、アンケートをやることには懐疑的ではあったけど、やりたいならやってみたら、とかなり緩いものだった。なのでやった。


完全にノリでやった。

アンケート内容も、アンケート取る対象も、データの分析も全部適当。

大学院ではひと言も「卒論でアンケート取ったことあるんです」とは口にしなかった。どんな恐ろしいことになるか、野生の勘でわかったんだと思う。

今ならはっきり言える。正解。


もし、今卒論を書き直したら、考察も結論も変わらないとは言え、論文らしきものに書き直せるだろうな、と思う。アンケートは絶対取らない。


問題は、資料は大学のゼミの先生に全部譲ったから手元にないし、卒論のデータも既に失われてしまっている。

だから、書き換えることはもうできない。


卒論がどんな内容か気になる方は、文学フリマ東京42で声かけて下さい。

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