文学フリマ東京42に出す新作は贅沢な本になるかもしれない。
「宇宙との交信」を本にするよ、と告げたところ、昔からの読者さんがお二人、買いたい、と申し出てくださった。
ありがたや。
元々1冊しか刷るつもりがなかったくらいなので、2冊売れれば御の字である。
もうすでに仕事は終わった気分。
改稿は一切やっていないが。
3冊刷って、残り1冊は『非売品』とでもシールを張って飾っていてもいいかもしれない。
もはや、売る気すらない(笑)。
ただ、夢は広がる。
3冊刷れば、本の素材にこだわっても、そんなに高くはならないだろう。
素材にこだわり抜こうと決める。
とは言え、紙の厚みを増やすくらいしかできることはないので、そこまで価格に反映はされないと思う。……たぶん。
表紙は、特に別のカバーを付ける予定はなく、高くなる要因ではない。
せいぜい、使う紙にこだわったら、って感じじゃないだろうか。
そして、失われていたと思っていた表紙のデータをようやく発見した。
文字が小さいのは修正しないといけないかもしれない。
買ってくださるのが、すでに『宇宙との交信』を読んでくださっているお二人なので、巻末にオマケとして、作品を書いたときに作った登場人物表を入れてしまおうかな、と思っている。
残念ながら全員の説明が一行ずつで済んでるので、大したことは書いてないけど。
そもそも、初稿がいいのか、改稿版がいいのか。さらに改稿するのか。
あのお二人なら、初稿がいいのかもしれないな、と思わなくもない。
はっきり言って、初稿はプロットもなく書き上げた作品だったので、勢いしかない(トータル15万字)。
だけど、その勢いで書いたものを「面白い」と言ってくださった方々だったはずなのだ。
その時の勢いを残してもいいのかな、とも思うし、改稿してもっと読みやすくするのが作者としてやることなのかもな、とも思う。
なんとも悩ましい。
きっと、お二人はどっちでもいいと言ってくださりそうだけど。
もう、お二人のためだけに作る本みたいな気がしてきた。
2冊をお二人にお譲りして、残り1冊は、やっぱり非売品として手元に残しておこうかな。
これが一番、贅沢な本なのかもしれない。




