我に返る。
準備が楽しすぎて、はしゃぎ過ぎていた事に気づく。
そもそも、文学フリマに再び出るのは、2つの小説を売り切るためだった。
エッセイ本は、オマケもオマケ。
むしろなくても良いわけで。
本を作るとなれば、何もせずともできるわけではないし、やり始めたらどんどん時間が溶けるのは目に見えている。
それに、10部くらいしか用意するつもりがなかったとは言え、売る当てのない在庫増やしてどうする。
「ある大学院生の憂鬱」の完全版は、ブースに試し読みで置いとけばいいだけかもしれない。
読みたい方はブースに来て読んでね、で十分な気がする。
そんなに人が集まるわけじゃないしね。
そうすれば、荷物は少なくて済む。
完全版に追加するのは、「ぼっちで院試一次試験を受けることになった顛末」と、「口頭試問」の2つ。
そのページに付箋でも貼っておけば、そこ読みたい方もすぐ見つけられるし。
……いっそ、その2つだけ印刷して持って行くか?
……本自体なくてもいいかな。
どんどん荷物は軽くなる方向へ進んでいる。
なぜ我に返ったかと言えば、元々試し読み用に持って行くつもりだった「宇宙との交信」を本にする作業に入ろうとしたことが関係している。
以前、文学フリマに出そうと思っていた本の1つで、表紙を作っていたものなんだけど、その表紙のデータが見つからない。
「データが見つからない」→「一から作らないといけない」→「せっかく気に入ってたのに面倒だな」という思考回路になったところで、もっと面倒になりそうなことをしていたのに気づいた訳だ。
修論終わったから、やりたいことはまだ色々とあるのに。
……修論終わったから、タガが外れてたのかもしれない。
いやー、大学院生活って、怖いね。




