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詩❲心理描写-暗❳

あした てん きに なれ

作者: 日浦海里

青の布団を裂いてみて

羽毛をシーツの上に広げてみる


一筋の川のように引いてみると

青空に広がる雲が出来上がる


隅っこにはくすんだ色の羽を重ねてみる

もくもく、もくもく


雷を孕んだ入道雲だ


ぴかっと光ったり、

雨を降らせたりは出来ないし、

風を吹かせば

あっという間に散ってしまうのは

積み上がった雲の方で

なんとも頼りない入道だけど

ただ突っ立ってるだけなら雄々しく見えるよ


筋状に広げた羽の雲

入道雲と反対側には紅い点


羽に濡れて

ピンク色が広がって

青と混じって

薄紫になっていく


夕焼け小焼け

日は暮れて


紅い色が黒ずんでいく


黒く染まったカラス色


おててを繋いで帰りましょ


指切りげんまん

またあした


約束だからね

指切った


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― 新着の感想 ―
[良い点] ぴかっと光ったり、 雨を降らせたりは出来ないし、 風を吹かせば あっという間に散ってしまうのは 積み上がった雲の方で なんとも頼りない入道だけど ただ突っ立ってるだけなら雄々し…
[良い点]  青い空は綺麗で、雲がかかり虹がかかればきれい……  わたしは頭の中で、どこかテンプレートのように決めつけている事があるように感じることがあるのですが、著者様の表現がとても細分化されており…
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