表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お奨め作品レビューまとめ  作者: crazy’s7@レビュー&作品紹介師
2022‘8
273/306

よろず屋ななつ星~復讐代行承ります~  藤ノ宮女子高校死亡案件

月見里ゆずる(やまなしゆずる) 様

【作品URL】

https://estar.jp/novels/25853753


【あらすじ引用】

世の中には『大人の事情』で制裁されないことがある――そんな理不尽な事を裏で制裁している業者がある。


家事代行・エアコン工事・草むしりその他諸々引き受けます。

表向きは便利屋、裏では復讐代行を請け負っている『よろず屋ななつ星』


高校入学早々体育の授業で神原千夏が喘息の発作が引き金で死亡した。

学校側は事態を隠蔽する姿勢に対し、神原光政・澪子が真実の解明と、校長及び体育教師への制裁をよろず屋ななつ星に依頼する。

依頼を受けたすずらんは藤ノ宮女子高校に関して調べていくが・・・・・・。

十数年前に起きた女子中学生飛び降り事件につながる人物が絡んでいた――。


【物語は】

 序章により、このよろず屋ななつ星がどんな業務をしているのか、簡単な例を挙げて説明されている。

 一章から、タイトルにある”藤ノ宮女子高校死亡案件”について語られていくようである。


【事件について】

 こういう教師は非人道的だなと思うが、毎日のニュースを見ていると実際こういう人間がいるから驚きである。

 この物語は、事件を解くものではなく理不尽に裁かれない事件について、彼らが制裁を下すという方向性の物語。

 

 事件を起こした教師は、女子生徒が喘息持ちであり体育の見学の許可を貰っているにも関わらず、強引に激しい運動をさせ死なせた。

 この時、現場にいた校長も共犯であり、事件を隠蔽しようと動いた。

 これが簡単な事件のあらましである。


【現代社会に起こりうる事件】

 教師に良いイメージがないのは、自分の学生時代にもそういう勘違いした教師はいたし、ニュースなどでもよく見かけるからだと思う。

 倫理道徳観念の低い人間が何故教師になれるのか? それも謎で仕方がない。防げる死亡事故は多いと思う。学生は学校という場所で、本来学んだり成長していくものだが、教える側がこれではまともな人間が育たないのも頷けるというものだ。


【理不尽さの上に何を築くのか?】

 作者がどんな意図や想いでこの作品を手掛けたのかは分からないが。現代社会に疑問を投げかけたり、読む人に考えさせたりする作品であることは確かである。

 学校で日々怒っているいじめ。これは社会問題であり、少子化に拍車をかけているようにも思えるのに、何故ちゃんと法の下に裁かれないのか?

 これは自分も怒りを感じていることである。

 この物語では、事件が大人の権力によってうやむやになるのではなく、よろず屋ななつ星によって裁かれていくのだと思う。


【物語の見どころ】

 生徒が死亡する事件が起き、それをその学校の校長があくどいやり方でもみ消そうとした。もちろん、関係者や担任教諭、保護者が納得するわけはない。

 やりたい放題の校長と事件の加害者である体育教師。

 そこに目を付けたよろず屋ななつ星が制裁を下そうと事件について詳しく調べ始める。

 ここで思うのは”悪いと思っていない”人間は実名でSNSをやりたがると言う件。不思議なことに良くあることだ。あまり賢くないから事件を起こすのだろうと思う。頭の良い人は先まで考えるので、事件は起こさないだろう。


 事件の調査に乗り出したよろず屋、ななつ星。

 実は意外なところで、意外な人物が繋がっていた。

 果たして彼ら(彼女たちかな?)はどのように校長たちに制裁を下すのだろうか? この物語の結末はいかに。

 あなたもお手に取られてみませんか? お奨めです。


*備考47ページまで拝読(1P300~500文字作品)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ