Springtime of life Photograph
光乃えみり様作
【あらすじ引用】
フォトグラファーの林このみ。
ある日突然、高校時代に片思いしていたサト君から手紙が届く。
鮮やかによみがえる、淡い初恋の思い出。
内気な私はどんな返事を書けばいい――?
青春という言葉がぴったりの爽やかなお話を書きました。
どうぞ淡い恋の行方を見届けてくださいませ。
1 読む前の印象や予想など(表紙やあらすじなどから想像したこと)
現在はは恐らく、忘れていたのだと思う。しかし、手紙を貰うことによって当時の気持ちが蘇り、再燃してしまったのかもしれない。
しかし、内気な主人公は気持ちが蘇ったためにどう返せばいいのか分からなくなるということなのだろうか?
好きだと言えないという、周りから見ているとなんともむずがゆい、歯がゆい物語なのかもしれない。
表紙がとてもお洒落だなと感じる。
2 物語は(どのように始まっていくのか?)
手紙の内容から始まっていく。至って普通の内容にも感じるが、当時特別だったという印象も受ける。
そこから主人公が当時のことを思い出し、どんな感情を持っていたのか? 当時の彼の印象。写真を撮るきっかけなどについて語られていく。
3 世界観について
現代が舞台である。今の自分と当時の記憶が主。
4 良かったところ。印象に残ったところ。好きなセリフなど。
*何気ない手紙の文面に思い出が分かりやすく記されている。
主人公だけでなく、彼にとっても特別であったことが垣間見える。記憶に残っていない相手には、義理でも手紙は送らないと思う為。名前や夢を覚えているということから、少しは主人公が心の開くことの出来た相手なのではないかと思う。
(ある程度会話をする仲でないと、自分の夢について話す機会がないと思う為)
*写真が好きな理由からわかる、主人公の人物像。
内気だからこそ、こういう純粋な気持ちになれるのだろうと思う。
*主人公のターニングポイントは彼。
好きという想いは色んな可能性を引き出すものなのだと感じた。内気な少女が夢をあきらめず、その夢を叶えたのは自信が持てたから。
そしてその自信のきっかけとなったのが、彼に関することだった。
*彼女の返事のスタイル。
沢山考えて、自分らしい答えを出したのだと思う。
5 お奨めしたい部分
純愛だなと感じた。人はいずれ大人になる。しかし、心が廃れるかどうかは人それぞれ。
何時までも純粋な気持ちで恋をできる人もいる。とても優しい気持ちになれる作品である。
恋を忘れてしまったあなたにお奨め。
6 物語のその先を想像して
読了につき、物語のその先を想像してみたいと思う。
主人公の女性もとても純粋だが、相手もとても素敵な男性であると感じた。
彼女の返事で伝えたいことが伝わったのだとしたら、二人はとても幸せな交際が出来るのではないかと想像する。
あなたも是非お手に取られてみてくださいね。お奨めです。