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俺の考えた魔法理論が異世界で使われていた件  作者: キューマン・エノビクト
第1章: 新しい生活、始まる
115/140

115. 旅程

ルビ振るの難しそうだったので一箇所カッコ書きになっているところがあります。

「見えてきたぞ。あそこがエルディラットとオーチェルンの市境だ」


 アルナシュ先生が指した方には、石碑みたいなものがあった。

『Volde ne Eldilat en Orqelun(エルディラットとオーチェルンの境界)』と書かれている。


「これが市境碑だ。こっからオーチェルンに入る。まだ人のいる地域じゃないが、事前に言った通りここからは法律が違う。言動には気をつけろよ?」

「はい」


 内心で気を引き締める。

 思えば、こうやって言動が厳しめに制限される地域に来たのは初めてかもしれない。


「とはいえ、まぁヤバそうな感じだったら私達がそれとなく止めるから、ちゃんと察してくれよ?」

「助かります」


 そんな会話をしながら、俺たちの馬車は市境を通り過ぎていった。



 しばらく走ると、周辺の風景の中に、ぽつりぽつりと集落が現れるようになった。


「人が住んでるとこまでは来たな。もう少し行けばもっと街って感じになるはずだ」

「城壁とかはないんですか?」

「柵はあるが、エルディラットと違って壁はないぞ。オーチェルンは、本来は魔物どころか危ない動物もそんなにいない治安のいい地域だ。だからこそ観光産業なんてものが成立するわけだが」


 そうなると、今はオーチェルンの財政が苦しかったりするんだろうか。

 もしかしたら、人がいないからオーチェルンで訓練できるのかもしれない。

 そんなことを思いながら馬車から身を乗り出してみると、進行方向に建物がいくつも見えてきた。


「あれが入境審査だな。まあ騎士団がついているからそんなに時間もかからずお悪さ」


 近づいてみると、そこそこたくさん馬車の列があった。


「思ったより賑わってますね」

「一応、事態は収束したからな。それにエルディラットとオーチェルンはどっちも賑わっていて、しかも隣同士だ。全盛期はこれの2倍くらいは列が並ぶらしい」

「一度、オクシスに連れられて馬車に乗った時に見たことがありますわ。あのときは本当にすごかったですの」


 この中で唯一経験があるらしいシルヴィが思い出を語る。


「長いときは3時間以上並んでしまうので、周りの人々が互いに世間話をするのですわ。商人同士だとその場で商談が成立してしまうこともあるそうですわ」

「ほう、それは興味深いな。ただの待機列が交流の場となるわけか」

「私達も何か交流できるかな」


 口々に言いながら、俺たちの馬車は待機列に並んだ。

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