表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/43

平凡思考の王子さま←筋金お馬鹿

タイトルまんまですが、田道くんは別作品にも出てくる田道くんと同一人物です。



 何アレ、マジかっけー!


 いきなりだが、俺。明日甲斐 仁は、王子さまに恋をした。

 なんだありゃ。あれ人類?マジ女神?あれ?女神って女?とりあえず美人?

 混乱を極めた俺の中で、王子さま…寺 みつぐは、段々と容量を増やしていく。いっぱいいっぱいだ。


 とりあえず、初恋だった。中学生なめんなよ!いや俺をなめんなよ!恋を理解したのが、今だった。

 後ろの席に座る寺みつぐの、美しさったらない。俺多分、寺みつぐに生まれてたら、自分好き過ぎてナルシストだわ。芸能人になって自分磨くわ。あ、また、思考がそれた。


 兎に角、寺みつぐは、綺麗だった。そして、まるで母さんが読んでる少女漫画に出てくる‘王子さま’という人種と全く同じだったのだ。すげーな俺。

 王子さまと出会っちまったぜ!


 寺みつぐと俺のファーストコンタクトは、さっきだ。生徒玄関だ。いやあ、マジさっき、格好良かったよ。


「あれ?君さっきの」

 驚いた顔すら輝いている。俺は、凄いを心中連発しながら、セカンドコンタクトを開始する。

「なあ、お前なんで俺を受け止めてヘーキなの」

「いや、肩脱臼しそうになったし、今も保健室行って来たばかりだから平気ではない、かな?」

 君こそ、どうなったら、3階から、落ちるの。

「ん?あそこ、丁度、長机あって寝てたんだわ!いや、マジサンキュー!さすが、王子さまだわ!俺が惚れただけはあるな!」

 その時、俺は、固まった王子さまに気付くこともなければ、自分の台詞の意味も深く考えていなかった。

 ただ、長年の友人である所の田道が、真っ青になって駆けてきて「すみません!コイツ馬鹿なんです!本当にすみません」と中学になっては、はじめての道連れ土下座をしたのには、カチンと来た。

 なんで中学にもなって土下座なんだよ!お前本当に土下座好きな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ