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異世界ライダー  作者: 燃焼リング
第1章 異世界入門
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第1話 なんだここ…

俺の名前は水橋功一(みずはしこういち)

年齢は27歳

結婚はしていない…が、彼女はいるのでそろそろ身を固めてもよいとは思っている

仕事はしがないトラックドライバー


まぁ特段詳しく説明することもない普通の中年だ


仕事仕事と毎日せっせっと働いていていたら昔馴染みの友人が


「久しぶりに軽くツーリングでもしないか?」


と声を掛けてくれた


これでも趣味はバイクだ、無駄に2台持っている


まぁとりあえず、それはいいということで休みを合わせて日帰りで遠くにラーメンでも食いに行くことにしたんだ


メンバーは俺を合わせて三人、どちらも古い仲だ


で当日になり三人でバイクを走らせた


そしてまぁこれはいつものことなんだが、友人二人がまた飛ばす飛ばす…


峠になんか入ろうものなら2コーナーくらいで見えなくなってしまう


先頭のやつは… まぁいい、所謂スポーツバイクだ、飛ばしたくもなるだろうしカーブを見ると血が騒ぐんだろう


俺は最後尾なので次は真ん中… あなたはなぜなんですか?それはアメリカンバイクです、そんなに攻めたら死んでしまいます、火花散らさないでください!


なぜあのバイクで先頭についていけるのだろうか?


俺はといえば、クラシックな見た目の特別速い物ではないし勿論コーナーなんて攻めるバイクではない


しかし、俺もやはり男なので…


そこは意地になった

 

「クソッ…イカれてるぜアイツら!」


ほんとにそう思った


でも、あれであそこまでできるなら俺のでもできるはずだ!ビビるな!男を見せろ!


グッとアクセルを捻り姿勢を低くした


付かず離れず、俺は後ろを走った


どうだ見たか!やりゃあできるのさ!逃がしゃあしないぜ!


そう思っていた… 


「っ!?」


ヤバイ!


そう思った


なかなかに急で大きなコーナーに入る、これは曲がりきれん!明らかにオーバースピードだった


やめときゃあ良かったんだ、自分なりに走れば良かったんだ…


そこからはスローモーションだ


減速するものの間に合うはずもなく、無論曲がる努力もした


ガードレールが迫る…


そんな光景のなか頭もグラついた、目の前も歪む


あ、無理だ…


ガァンッ!!!


衝撃音とともに俺は吹っ飛んだ


でも意外と冷静で


あぁ~あ無理するから… 仕事どうすんだよ… 怪我で済むのかなぁ?


なんて思った


目の前が真っ暗になった…



で、済めばどれだけ良かったのかなぁ?

ここからだぜマジに最低最悪なことになっちまったのは



意識が戻りゆっくり目を開けた


体は地面に付いてる、痛みはそう酷くない

どうやら折れたりはしてないようだ


体を起こさないと…


グッと力を入れて体を起こす、視界が晴れて目の前の景色が飛び込んでくる


「ちょっと待てよ…」


なんだ?なにか妙だ


俺はヘルメットを脱ぎ辺りを見回した


「え…っとどこだここ?」


俺は峠を走ってた、間違いない

バカみたいに攻めすぎて吹っ飛んだだから


だが視界に広がるその光景は…


「住宅街…か?」


意味が分からない、頭を打ったのだろうか?

かといってヘルメットには外傷は見られない


バイクはどこだ?


立ち上がり二三歩歩く


見当たらない…


勘弁してくれ、高級車というわけでもないがそれでもポンとだせる金額じゃあないんだぞバイクってやつは


いや、そうじゃなくて…


なんだ?どこだ?


待てよ落ち着け、携帯と財布は?


ジーンズと上着のポケットを調べて確認したところ、落としたりはしていないようだ


それなら電話だ、まずアイツらに連絡して迎えに来てもらおう

どこかしからんが、無理ならバスでもタクシーでもどうにでもなるだろうし


携帯を手に取って画面を見ると思わずハッとした


「はぁ?圏外だぁ?」


そこにはハッキリと圏外と出ていた


参ったな… いや、まずここがどこか調べよう

町内会の地図とか電柱に貼ってある住所を見れば地区の名前が分かるはずだ


ボーッとしてても仕方がない、億劫だが周辺を調べよう


俺はヘルメットを手に持ちその場を後にした

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