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盗賊少女とありえない冒険  作者: 友達
一話
2/2

盗賊少女とありえない冒険。

君は冒険に憧れたことはあるか?

数多くの者は冒険を夢見ている。

理由は人それぞれ。

金持ちになるため。

冒険をしてそのことを本に書くため。

とにかく冒険がしたい。

多くの若者は

能力育成学校アビリティ・スクール

通称・アビスクに通う。

そこでは8年間、冒険に必要な知識や戦闘訓練などを徹底的に叩き込まれるのだ。

毎年、模擬試験では失格となった者は容赦なく蹴落とされる。それでも毎年、約300人の生徒が入学してくる程。それだけ、冒険に憧れを抱く人が多いということだ。


この世界は必ず一人に1つ、アビリティが存在する。だが、そう易々と引き出せる代物ではない。


冒険にはアビリティは必須だ。

なぜなら、国をでたら魔物がうじゃうじゃ。


そのためにアビリティ・スクールがあると

言ってもいい。


卒業条件。それは、8年間の間にアビリティを引き出すこと。そんな世界の、とある日。


条件厳しくないか?

「卒業まであと一週間だよ!」


8年間通い続けてアビリティが引き出せずに

悩んでいる一人の少年がいた。


10歳の頃から通い続けてる俺。

イッシュ・ルアルディは今だに能力を引き出せない。


ぶっちゃけなめてた。


8年間通ってれば能力くらい余裕で

引き出せるぜ!などという、甘い考えだった

自分が恥ずかしい。というか、怒りを覚えるよ。


「はぁ…。

部屋に戻ってレポート書かないと」


学校に通っている生徒は学校内で過ごさなければならない。


部屋に戻ったイッシュは洗面台で顔を洗う。

鏡に映る自分を見るイッシュ。


この黒髪が嫌いだ。周りには暗い奴だと思われてるからだ。

この紫の瞳が嫌いだ。

時々、「その目なんかエロいね!」と言われる。

なーにが、エロいね!だよ!

エロくねぇよ!


「うぉぉぉぉお!悩みが多すぎるよぉぉ!」

髪をかきまくった。


「急に叫ぶなよ。びっくりすんじゃねーか」

この金髪で制服のボタンを全開にし、肌を見せつけてるこの男は俺のルームメイトの

ヴィン・アルロン


大まかに説明するとチャラい。

「俺のこの前代未聞の悩みがね…。

まぁヴィンにはわからないだろうけどさ」

こんな事言ってるが本当はヴィンに悩みを聞いてほしいと思ってる。

なぜなら親友だからだ!


「あっはは。わかるよ。8年間通い続けてるくせに今だに能力を引き出せずにいるんだろう?イッシュも早く俺みたいな素晴らしい能力を引き出せよ。卒業できねーぞ?」


前言撤回。こいつあとで殺す。


月明かりが学校を照らす中、俺はレポート

を書き終えそろそろ食堂に行こうと思う。


ヴィンはもう食堂か?集中しすぎて全然気づかなかった。

廊下にでた俺は疲れた体を伸ばし、食堂へ向かった。

廊下を歩きながら中庭を見るのが俺の日課だ。

中庭を眺めながら「俺、このまま卒業できないのかな…」

そんな弱音をこぼした時だ。

中庭をいくつもの人影が走っていくのを見かける。

なんだ今の。二階の食堂に方に…。

どうしても気になった俺は急いで食堂に向かった。


食堂の入り口に近づいたところで物陰に隠れる。まず目にした者は縄で縛られ身動きができない生徒のみんなだ。

次に目にしたのは顔は面で隠されているが

女性というのはハッキリ理解できる。


あの面たしか手配書で…。

イッシュは最近街中で見かけた女性盗賊集団

の手配書を見た事があり、女性だけは珍しいので

強く記憶に刻まれている。


白い面に両目の部分に4本の縦ラインが描かれている。あれは確かに手配書で見たものだ。

(あいつらの目的はなんだ?)


確かにうちの学校は城並みにでかい。

金目当てか?

なら、貴族街にいくはずだよな。


そんな事かんがえていると。


「おいお前!地下まで案内しろ!」


一人の盗賊がヴィンの胸ぐらを掴みそう命じた。


完全に動揺しているヴィンは「ゔっゔっ…

しらねぇっすよぉぉぉ」と泣きながら答えていた。男だろ情けないぞ…。


正直俺も怖くて足が動かない。

こんな事経験した事がない。


いかにも一人の面におでこ部分に一本の角が

ある奴がいる。盗賊団の筆頭か?


そいつはヴィンの胸ぐらを掴んだ団員に

近寄り「ねぇ?。腕の一本でも切り落とせば正直になると思うわ。バッサリやっちゃって。」


ちょ…え!?まてよ!

なんでそんな事するんだ!

流石のヤバさを感じたのか動かなかった足が

やっと動いた。


(させるかよ!)


そんな俺の覚悟を裏切るような言葉が発せられる。

「なーんつって♡そこまで、外道じゃないわよー♡」


団員全員が一斉に笑う。それはもう部屋全体に鳴り響く程。

ヴィンは大泣きしている。それはもう部屋全体に鳴り響く程。


ジョークかよ!


「でさ、みんな。あそこで突っ立てる可愛いボウヤはなに?」


(いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)


ーーー。

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