表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
triangle  作者: ハヤ侍
2/2

4月

「笹山先生の授業どう思った?」

「……すごかった」


帰り道。四月ももうすぐ終わりで、鯉のぼりを出している家を時々見かける。

今日、はじめて笹山先生の授業があった。


「今まで受けてきた先生たちのなかで一番分かりやすかった気がする」

「黒板も一番見やすいしね」


先生の授業は私たちに国語に興味を持たせてくれるような授業をしてくれる。

黒板もとてつもなく字がきれいだった。


「始業式から思ってたことなんだけどさ……

日菜、笹山先生のこと好きなの?」

「え?」


私は思わず立ちすくんでしまった。


「だって笹山先生を見かけると赤くなるし、笹山先生の話をよくするし。」


全然自分では気づいてなかった。

今まで好きな人とかが特にいなかったから、慣れてないだけ?


「香代子、お願いだから誰にも言わないで!」

「当たり前じゃん、任せておいて!」


こんなにも早く誰かに気づかれるとは思ってなかったけど、まあ香代子ならいいよね。


もうすぐ五月。ほんの少しずつだけど、先生と私の距離は近づいていく。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ