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妖精のたね

作者: まよ厨

妖精のたね

それは、地面に植えてひと月も世話をしてやると全長一mまで伸びて三十センチくらいの蕾をつくる。

そして、その蕾の中には妖精さんがいるの。


妖精さんは人により様々な姿をするらしい。

それは犬であったり、猫であったり、人であったり、すらいむみたいなのであったり。

一説によれば愛情や環境の差らしい。


生まれてきた妖精は育ててくれた人に懐く。

それはとても可愛らしい

妖精の寿命は約一週間


その間に人と妖精は様々な思い出をつくる。

そして、妖精が死ぬ時

妖精が光の粒となり、その場に残るのが妖精のたね。


人は妖精との別れを惜しみながらも、また種を植える。

また妖精さんに会いたいから。






そして、私もその一人


ある時私は母親に妖精のたねをもらった


そのたねを私は小さな植木鉢に入れて育ててみたの


私は毎日毎日水をやり、話をした


するとひと月が過ぎ向日葵ぐらいの大きさになった


それはそれはその時の私からしたら見上げるしかない大きさのものだった


私は今か今かとその大きな白い蕾から出てきてくれる妖精さんを楽しみにしていた


そして私は彼女に出会った


絵本とかに出てくるようなかわいらしい妖精さん


お人形さんみたいな大きさ


そんな妖精さんは花をそのまま服にしたような服を着て


私に微笑んでくれた


そして「○○○」と私の名前を呼んでくれた


それからは一瞬だった


ただただ毎日が楽しかった


彼女はすぐにぺらぺら喋れる様になり私は彼女に夢中だった


そして、別れの時は来た


彼女の体が光を放ち少しづつ消えてく


そして「またね」と妖精さんは消えた


その場には小さなたねがひとつ


私は泣いて泣いて…またたねを植えた


また彼女に会いたくて














「○○○?」















「おはよう♪」

















何度も何度も彼女に会うため


姿が違っても、忘れていても、楽しかった日々を忘れたくないから。

私なりに心の風景を描いてみました


心に植えた感情という名のたね、それはどんなふうに育ち生まれるのか…


私は生まれた感情はいつしか薄れ、消えていくものと考えています。


次のたねは未来へのたね、新たな人と出会った時のたね


私の心には色とりどりの花が咲いています

しかし、枯れていくものも多いです

だから、わたしはあなたたちの心に大きな綺麗な花を一瞬でもいいので咲かせてほしいです。

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