表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

5.過去



次の日…


「なにボサーッとした顔してんだよ!

考え事か???らしくねーな(笑)」



朝からうるさいくらいのハイテンションで

話しかけて来たのは、なぎさだった


優斗に相談は出来ないから

なぎさに昨日の橘のことを話した



するとなぎさは真剣な顔になって

「玲花には深い傷があるんだよ…。

まだ怯えていると思う。」


意味がわからない


橘の深い傷…?


「なんだよ…ソレ…」


「それはお前が

玲花の口から聞くことじゃないか?」



そういうと、なぎさは席についた




授業も上の空で窓の外の

流れる雲ばかりを見つめていた




「…くん?…光輝くん…??」



「え?あ、俺?!」


「ごめんなさい。今日は元気がなさそうなのでどうしたのかなって…」


橘に心配かけられないし

かといって

ストレートに聞いてはいけないだろうと

「昨日寝不足で…(笑)」


そう曖昧にして置いた



俺がこんなに悩んでる時でも

優斗はお構いなしに積極的…


とりあえず

優斗のはからいで、

お昼は、なぎさと橘、優斗、俺の4人で

食べることになった



昼食が終り、昼の休憩に入ったとき

橘が話しかけて来た


「あの…っ!」


「ん?どうした?」



「ちょっとお時間いいですか…?」


「別にいいけど?」



「実は私…」



そういって過去について

話してくれた



橘は前の学校でいじめられていた


今のように静かな生徒でもなく

明るくて積極的だった


そのせいもあって

クラスでモテる拓哉って人と付き合うことになったらしい



拓哉にはファンがつくくらいで

そのファンにいじめられたのだと言う


しかしそれを知っても拓哉は

橘を守ることなく、

付き合いは自然破滅という形で終わった


しかし

拓哉に思いを寄せるファンが

拓哉に振られた悲しみや怒りを

橘にぶつけ

別れたからといってイジメは止まなかった



おんなじ高校に行きたくない

顔も見たくない


その一心で

少し離れたこの高校へ来たと







「話してくれてありがとうな!


辛かったな…

そんな思いもうさせない!

辛いことも悲しいことも話してくれれば

助けるから!」



「ありがとう…ございます」



橘は涙をためていった



そして俺は

決心した



「橘…

俺に橘を守らせてくれねーか?」




「え?」



「俺のそばにいて欲しい」



橘はだまって頷いた





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ