11月28日 月曜日 明日に備えて
学園祭が終わった次の日。
私たちは朝から裏央の部屋に集まっていた。
とくに何をするわけでもなく、思い思いに過ごしている中で、私は一昨日のことを思い出していた。
『ああ。もっと楽しくしていこうぜ?俺たちでな?』
裏央はそう言って、笑った。
何度か見た中でも最高の笑顔だった。
今は、いつもの無表情だけど、また笑ってくれないかな?
少しだけトランプをしたりして遊んだ後、私たちは昨日はしゃぎすぎたのかみんな揃って眠くなった。
私とマネージャーさんが裏央のベッドを借りて、後はみんな炬燵に入って丸くなっている。
布団に入った途端、眠気が一気に襲ってきて、私はすぐに眠ってしまった。
パタン、と何かを閉じる音で私は軽く目が覚めた。
「ん・・・?あれ、寝ちゃったんだ・・・りお・・・私どれくらい寝てたの?」
まだ少しぼんやりしている頭でりおに聞く2~3時間と返ってきた。
りおは魅沙ちゃんが持ってきていた小説を読んでいたみたいで、どうやら私はその本を閉じた音で目が覚めたみたいだ。
「よく眠れたか?」
その問いに多分と返すと、適当に起こすからまだ寝てていいぞ?と言われた。
私はその言葉に甘えて、また眠ることにした。
そうえいば、明日はりおと一緒にバイトだ。
今日の内にゆっくり休んでおかないと。




