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俺と私  作者: 大仏さん
45/50

11月26日 土曜日 一休さん

「裏央、上がった」


「おう」


30分位して、魅沙ちゃんがお風呂から上がってきた。


それからまた3人でトランプをすることになって、今度は一休さんの改造というか、そんな感じのゲーム、七五三をすることに。


カードの数字が変わっただけで、後は同じルール。


だけど私は全く勝てる気がしないんだよね・・・。




「やっぱり・・・」



結局また私は一番多かった。


相変わらず魅沙ちゃんは速いし。



「おじゃましまーす!」



インターホンも鳴らさず、亜紀ちゃん達が部屋に入ってきた。


「せめてインターホンくらい鳴らせよ」


「細かいことはいいじゃない。何してるの?トランプ?」


「真ん中にカードが貯まってますね?」


「なにかしら?」


「あ、一休さんですか?」


「「「一休さん?」」」


これを見て理解したらしい恵理ちゃんが言うと、亜紀ちゃん達はは揃って疑問の声を上げた。


「ああ。今してるのは、七五三だけどな。お前らもこれが終わったらやるか?」


「ルールは?」


「妹に聞いてくれ」


「はい。では説明しますね?」


説明を恵理ちゃんに丸投げして、私たちは七五三を続けた。



結果。



「また負けた・・・」



「真奈さん・・・圧倒的に弱いですね?」


「言わないで。ホントに落ち込むから」


「じゃあ、真奈は一度休憩な?お前ら入るか?」


「ええ」


亜紀ちゃん達が入って、今度は『いちきゅっぱ』になった。


どんどん変わっていくな・・・。




「取ったあああ!!」


「お手つき」


「え!あ、ホントだ!うわああ!」


「一気に13枚増えたわね」


「危なかったです」


「私もです」



「チェストおおおお!」


「お手つき」


「え?これ3よ?」


「今はいちきゅっぱだぞ?」


「あ・・・」


「まあまあ、2枚で良かったじゃない」


「でも、カードが無いですよ?」


「じゃあ、鈴野の負けだな」


「あああああ!」



賑やかだなぁ・・・特に亜紀ちゃんが。



「次は勝つわ!」


「じゃ、ダウトするぞ?」


「望む所よ!」


これには私とノワールも参加することになった。


見えないけど。


「俺から行くぞ?1。次はノワール。これだな?2」


ノワールは裏央と魅沙ちゃんの2人にしか見えないから、裏央がノワールの差したカードを出すことになった。


「ダウト!」


「外れ。こんなに早く嘘付くやつはあんまいないっての」


「くっ」


亜紀ちゃんが早速2枚追加された。


「次って3からだっけ?また最初から?」


「続きからでいいんじぇねえか?」


と裏央が言ったので、続きからすることにした。


「じゃあ、3」


「4」


「5」


私、魅沙ちゃん、莉子さんの順で出していき、次は亜紀ちゃんの番。


「・・・6」


「「ダウト」」


「ぎく」


裏央と魅沙ちゃんの声がぴったり重なった。


「何で分かったのよ~」


「「間があったから」」


また重なった。


「はあ・・・」


溜息をつきながら亜紀ちゃんは4枚のカードを取った。


「私ね?はい、7」


「8。で、9」


「10」


「11」


順調にカードを出して行き、ゲームは進んでいった。



結果は


「負けたーー!!」


亜紀ちゃんのダントツ負けだった。




その後、カードを片付けて、私たちは学園祭に向かうことにした。



今日は亜紀ちゃんたちも一緒に。



「楽しみねぇ・・・学園祭」


「そうね」


「はい」



あまり学園祭なんかに参加する機会がなかったから楽しみなのかな?



「楽しんでくれるといいね?裏央」


「そうだな」


裏央は無表情だったけど、なんとなく楽しそうなのは伝わってきた。


私たちで楽しく出来ると良いな。



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