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俺と私  作者: 大仏さん
13/50

4月24日 日曜日 

あの後、俺の部屋に行った美奈と涼子が俺がいないことに気付き、真奈の部屋に来て色々聞かれたが、とりあえず真奈が起きないように静かにしてもらって、紙をとってもらい空いている方の手で事情を書いていき何とか分かってもらえた。


俺はその日、真奈が手を離してくれなかったから結局ベッドに倒れる様に寝てしまい、翌日目が覚めると真奈に頭を撫でられていた。


意外と悪くなかったな・・・。


それから、4人で朝飯を食って美奈と涼子は先に来るまで学校に行った。


飯の時に真奈が恵里を誘うと下が、どうせ起きないからと俺が止めた。

学校に行くときに扉越しに声を掛けたが、返ってこなかったしな。



学校ではいつもの様に過ごして、昼飯はまた4人で食った。


保健室で・・・。



アパートに帰ると恵里がどこか行っていたのか帰ってきた来たところで、そのまま何故か俺の部屋に集まることになり、テレビを見たり雑談したりして過ごし、帰ってきた美奈達も何故か自分達の部屋ではなく俺の部屋に直行してきた。


流石に5人もいると狭く感じた。


晩飯をおれと真奈で作って食べ、その後は各自解散。



真奈が一番遅くまで残っていたから、どうせなら風呂にも入っていけと言い、わざわざ着替えを取りに自分の部屋に戻っていった。


意味なくね?と思った。


それから真奈が風呂に入って後に俺も入り、また雑談。


真奈のパジャマは薄い水色に水玉がプリントされているシンプルなデザインの物だったが、似合っていた。


しゃべっている途中、真奈が


「今日はこっちで寝てもいい?」


と聞いてきた。


朝にはいつもの口調になっていたが、この時にはまた前日の様な子どもっぽい響きを持つ声と口調になっていた。


断る理由も特に無かったし、つもりは無かったとは言え俺も真奈の部屋で寝たからな。


それで寝ることになり俺は床で寝ようとしたら真奈が一緒に寝て欲しいと言いだし、断ると何か・・・真奈が泣きそうだなと、何となく、本当に何となくそう感じて隣に入り一緒に寝た。




翌日起きたら、また頭を撫でられていた。









土曜日は特にすることも無く、私は課題をすませることにした。


余り多くは無かったから1時間ほどで終わり、また暇になったから出かけようと思い、外に出た。


一応、裏央に出かけてくると言って、本屋へ行き、少し雑誌を立ち読みして適当にぶらぶらと・・・。



結局飽きが来たからアパートに戻った。

でも、やっぱりすることがないから、暇で・・・携帯を見て、


「そういえば、裏央って携帯持ってるのかな?」


と呟き、確かめるために隣へ向かい、入れてもらった。


「どうした?」


用件を聞かれたので、


「携帯持ってる?」


と聞いた。


「ん、ああ。持ってるが・・・そういや、メアドとか交換してなかったな?するか?」


「うん!」


その後裏央と電話番号、メアドを交換して、試しに一度よろしくと送り、ちゃんと届いたのを確認して次は裏央からのメールを受け取り確認完了。

次に電話を確認。


「オッケーっと・・・昼飯食っていくか?」


「え、いいの?」


「ああ、といっても野菜炒めだが」


「ううん!嬉しい!」




良いことばかりだったな。




今日は日曜日だけど、昨日同様何もないし・・・ごろごろしてるのもな~。


バイトでも探そうかな?


家賃は問題無いけど、もっと自由に使えるお金も欲しいし・・・近場でどこか探してみようか。



「りおー・・・いる?」


呼ぶとすぐに出てきた。


「どうした?」


「ちょっと出かけてくるね」


「そうか。俺も出かけるから少し一緒に歩くか?」


「え、でも、方向は?私はあっちなんだけど」


「俺もそっちだ。さて、行くか・・・ちゃんと鍵閉めたか?」


言われた自身が無かったから確かめて、掛かっていなかったからちゃんと掛けた。


それから学校の方の道を一緒に歩いて、途中で何をするのか聞くと、


「ちょっとバイトを探そうと思ってな・・・自由に使える金はやっぱ、欲しいし。お前は?」


と答えて聞いてきた。


「・・・裏央と・・・まったく同じ理由」


「そうなのか?」


「うん。寸分違わず・・・どうせなら同じ場所で働く?」


「それができれば一番いいかもな?」


「そうだねぇ・・・」








それから俺たちはアパートと学校の中間くらいにあるファミレス、『ハッピースマイル』に行き店員にバイトができないか聞いた。


すると運がいいことに4人ほど募集していてまだ1人も埋まってないから、店長と話して許可が貰えれば、明日からでも働いて欲しいとのことだ。


それから店長に会ったが、意外なことに女だった。


「お前ら部活とかしてんのか?」


「していないが?」


「私もです」


「それならOKだ。明日からよろしくな?詳しいことは放課後に話すから終わったらすぐに来てくれ」


「・・・そんな簡単でいいのか?」


「手が足りないのは事実だからな。細かいことは気にしていられないんだ」


その後店長のメアドと番号を登録して、俺たちはあまりにも早く決まったことで時間が余り、適当にぶらつくことにした。


「あっさり決まったな?」


「うん。でも良かった・・・一緒の場所で」


「そうだな」


本屋や服屋、アクセサリー店など色々な見せを回って日が傾き掛けた頃アパートに戻った。



「それじゃ、明日から頑張るとするか」


「ああ」


俺の部屋の前で別れて、真奈が部屋に入るのを見届けて俺も部屋に戻り、8持頃に来た、美奈・涼子に明日からバイトをすることになったことを伝え、3人で晩飯を食って食器片付けて、寝た。









「一緒にバイト・・・フフ・・・嬉しい」


お風呂とごはんを済ませて、歯を磨いてベッドに入り、枕を抱きしめて横になっている。


良かった。

別々じゃなくて・・・考えてることも全く一緒で本当にびっくりしたけど、それも嬉しかった。


「明日から、もっと楽しくなりそう!」


頑張ろう!





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