表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
グレードアップ  作者: エスプレッソ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/12

10

「ただいまー」


 この時間は誰も家にいないことがわかっていながら、一言、帰ったと報せる。


 ランドリーで確認できることはしたし、自ずと特異を理解するとはいえ、あまりにも多機能というか、不明な点が多すぎる。


 例えば、人材タブに自分の名前があったこと。


 そこには自分の情報がまとめられていて、生産能力と戦闘能力と運用コストについての評価情報と人材情報(実績)がそれぞれ記されていた。

 

 生産・戦闘能力は従来の自分を評価したものであろうから何もいえないし、もちろん、自分の運用コストはゼロな訳だが……で、何が不明って俺や物の情報欄にもそれぞれにグレードアップの項目欄があった。

 グレードアップするための条件と素材が簡潔に書かれている。


 現在のグレードポイントは1。

 強化を一度したから、ポイントが貯まったのか、店舗Rankupの条件にもグレードポイントってあったから、そこらで消費するんだろう。


 実績は、例えば──


-配置 (エリア内の対象の配置を変える/配置変更時に損耗あり・エリアRankupにより損耗率が縮小/搬出入エリアがエリア外に表示) 

 解除条件:はじめてのバイタルグレードアップを行う

-撤去 (エリア外に対象を撤去)

 解除条件:いずれかのエリアRankを5にする

-掃除(核肉コストを支払うことで使用可能 エリアRank5より核肉コストなしで使用可能)

 解除条件:いずれかのエリアRankを2にする


 実績を解除していけば、これらの特異が新しく使えるようになるっぽい。


「昼間っから自分の匂いの染みついた家にひとり……今朝までのオレはそりゃあもう落ち込んでたが、今はチガウ!」


 実家の玄関、スマホの大君アプリを開いてプライベートのタブを開く。

 資源からストック核肉を選択、プライベートエリアのアクティベート、支配エリアの登録を実行。


 おぉー。実家の中が表示されてる。


 実家のマップにそれから自分のキャラも……そういや、これ自分をタップしたら人材タブを呼び出せるんじゃね?


「あれ?グレードポイント増えてる」


 強化したわけでもないのに、所有グレードポイントが2に増えてる。

 

 あ、なるほど。エリアを登録するとポイントが入るのか──って、ならそれ以上どうやって入手すんだ。

 店舗ランクアップの条件のひとつが、店舗内でグレードポイントを5入手だった。

 ということは?──核肉コストとやらを消費したときにグレードポイントを入手できる……てことかな?


「核肉……ネットで買えたっけ」


 核肉を入手するにはシフターを狩る必要があるのに、特異が不明確のシンギュラー適性者としてシフハンは禁止されている。

 シフハンをしている知人に売買を持ちかけるか……あった、ネット売買。

 シャイ肉は狩場外持ち出し禁止で大抵は国が買い上げてしまう規制がかかっているけど、マル肉ならシフター素材の一種として買うことができる。

 問題はマル肉の購入にも個人情報登録しないといけないから、どのみち大量消費してると市場監視してる国にバレる。


 でも、この特異、そのまま報告してしまっていいんだろうか。


 今日になって、特異の片鱗が掴めたわけだが、明らかに自分の特異は常軌を逸している。

 自室に戻り、どう過小報告するかを考えよ。


同種統合(グレードアップ)


 漫画の単行本1巻と2巻に強く意識を向けて統合を願う。

 漫画は光を放つと融合し、1巻と2巻の合本となった。

 アプリに準拠せずとも思った通りの挙動をしてくれた。

 グレードダウンとつい叫んだ自動洗濯乾燥機の分化で芽生えた疑問だった。

 大事なのは発声ではなく意識。

 画面操作せずとも、対象物ならエリア内なら特異を使えるっぽい。


分化(グレードダウン)


 2巻に戻った漫画本はそれぞれページの微妙な色褪せが見てとれる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ