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リクとソラからのリアクション対応した後、ウミに指摘されてスマホのセキュリティーチェック。
変なアプリが入ってないか、ホーム画面をスライドして確認していく。
……覚えのない新しいホーム画面がある。
しかもありえない中央にドドんとアプリアイコンが鎮座してらっしゃる。
バグ……。
ヒラク:やべぇ
変なアプリ入ってる
ちゅら:ガチ?
ウミの個人情報ヒラクのスマホから流出事件
スクショup
ヒラク:安全確認して連絡する
ちゅら:ふろおけー
モンブラン:(ふろおけスタンプ)
アイク:(ケロロン風呂おけスタンプ)
よし、状況整理しよう。
アプリ──”大君”。
マルウェア?
でも脱獄なんてしたことないし正規アプリストアしか使ったことない。
それとも研究所の人たちがインストールした?
でもそれなら一報するだろ……この場合、否は向こうにある、よし。
ストアを開いて調べても同名のアプリが出てこない。
設定のアプリ欄にも表示されていない。
消去もできない。
ネット検索、AIにも調べさせたが一つも情報なし。
謎のゴーストアプリ。
あと残されたできることは開くだけ。
もうインストールされちゃってるし、中身がわからんのも怖い。
-プライベート
-ビジネス
-エリア開発
-人材
アプリを開くとあったのはこの4つの項目だった。
まずプライベートを踏む。
画面に表示されたのは、自宅の自分の部屋だった。
……ガチで監視アプリかこれ。
しかし、おかしな点がある。
部屋の物が全てデフォルメされて表示されている。
試しに部屋の物をタップしてみるが、何も起こらない。
なので前の画面に戻って次はビジネスを押してみる。
経営- 店舗 不動産 農業 水産
表示されたのは、経営の欄に並べ立てられた4項目。
試しに店舗をタップする。
……これ、おれがいるコインランドリーじゃん。
表示されたリストには、花木コインランドリーの名前があった。
ここまでくると臆することなく店舗名をタップする。
「監視アプリ確定演出」
画面に表示されたのはコインランドリーの暗いメインルームとそこにいる自分らしきキャラクター。
自分をタップしてみる。
” エリア支配のための資源を選択 ──ストックor補填 ”
ストックをタップ。
” ストックを消費する? ──ストック数10(現在最大) 次の分裂までの所要時間 720時間 ”
キャンセルして補填をタップ。
” ストックの代替となる資源で補填する 必要補充資源 グレード5の核肉1個 ”
……本当に監視アプリか?
にしても、どうしてだ。
触っているウチに、一から十を学んでいる自覚がある。
直感的に使い方がわかる。
例えば、画面には次の分裂までの所要時間とある。
分裂といえば、5個残っていれば10個になりそうなものだが、仮に何個消費して何個ストックを残そうとも720時間経過後に累積するストック数は1個だけだろうとなんとなくだが理解している自分がいる。
いや、納得できない気持ちが恐ろしく希薄になっていて、論理性を以て否定できようとも、現に眼前で起こっていることこそが自然だと頷いてる気持ちが非常に強い。
思考の一部に靄がかかったようでいて、感じているはずの違和感に危険性を伴わない。
恐ろしいと思うべきとわかっているのに、心は一方通行、ずっとワクワクしている。
こういうことか。
理解した。
これが俺の特異──大君。




